前回はスマートのEVに急速充電は必要ない、というお話を書きましたが、そこで充電ケーブルについてごく簡単に触れてしまったので若干の誤解を招いたかもしれません。スマートのEVはごく普通の200V充電に対応しています。テスラ・ロードスターや一部の韓国製、台湾製の電気自動車のように日本国内では100V充電しか出来ないというものではありません。それについてもう少し細かくお話をすることにしましょう。
今回試乗したスマートのEVは第2世代のものであると言うことはすでにご案内のとおりですが、実際に発売が予定されているものは第3世代のものになります。電池やモーターに仕様変更が加えられ、より使いやすい仕様になるということです。
そこで、気になる充電ケーブルですが、メルセデスベンツ日本の小西氏のお話によると、日産リーフや三菱ミニキャブ-MiEVと共通のものになるとのこと。つまり豊田自動織機や日東電工の出している200V充電器にも対応できるということです。
上の写真はミニキャブ-MiEVの充電ケーブルの車体側コネクターですが、これと同じ仕様のものがスマートのEVの第3世代に採用されるというわけです。
ちなみに豊田自動織機のいわゆる倍速充電器というのは200Vで充電するための安全装置や防犯装置を本体内部に組み込んだものであり、100Vに対しての倍速という意味で製品名にしているものですから、いわゆる急速充電器と同じ分類をされるものではありません。
ですので、ミニキャブ-MiEVや日産リーフに使うことの出来る200Vの充電設備は、実際に販売されるであろう第3世代のスマートのEVにもごく普通に使うことが出来るのです。
つづく
(北森涼介)