今年のホンダモタコンポ以前に2年前の東京モーターショーに登場していた「もたぽんこ」

間もなく開幕する第42回東京モーターショー、各メーカーからコンセプトモデルの情報が発表される中で、4輪・2輪ファンから支持を集めているのがホンダの「MOTOR COMPO(モーター・コンポ)」でしょう。

 

クルマに積める、超コンパクトな電動バイクというコンセプトは、伝説の名車「モトコンポ」の21世紀版というわけで、4輪ファン、2輪ファンを問わずに支持されるのも納得です。

また、かつての名車を電動でリバイバルすることで、新鮮な印象もあります。

 

ですが、こうしたコンセプトの電動バイク、すでに発売されているのはご存知でしょうか?

 

それが、こちら。通称「もたぽんこ」であります。

 

車名型式APAX’POWER 電ちゃりAPA-MP
出力350w
駆動方式フロントモーター、フロントドライブ方式
モーターパワーホイールギヤ付き
バッテリー24(V):12(V)20A、2個搭載
長さ(mm)1000
幅(mm)400
高さ(mm)500
重さ(kg)30
ホイールベース(mm)600
最高速度30~35km/h
巡航距離15~20km
タイヤ8インチ(F/R)
ブレーキ前 ディスクブレーキ
後 ドラムブレーキ
家庭用AC電源100(v)
自動車用DC12(v)シガーライター充電可能
販売価格 98,000円

 

ガソリンを使わないことで搭載の自由度が高い電動バイクゆえに、全長1m程度と小型化することでクルマのラゲッジやマンションのエレベーターなどに積めるというのがウリ。また前輪にインホイールモーターを持つ前輪駆動の小型電気バイクというのもメカニズム的にはユニークな存在。

 

しかも、この「もたぽんこ」は、なんと2年前の東京モーターショーにてコンセプトモデルが発表されていたのです!

 

こちらが、その証拠写真。

 

キャンペーンボーイ(?)氏が、ニコニコと持っていることからもわかるように、コンセプト段階から「持ち上げられる重量」にこだわっていたのですから、その点においては、まさしくモーターコンポの2年先を行くモデルなのです。

 

もちろん保安部品も備わっていてナンバーも付きますから、市街地走行も楽しめる「もたぽんこ」。

おひとつ、いかが?

 

(山本晋也)

 

 

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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