RX-8の生産を来夏に終了〜ロータリー、しばしの別れの前にこの音をお聞きください

 

RX-8に最後の特別仕様車「スピリットR」の追加、そして来夏のRX-8生産終了のお知らせです。

そして、マツダの山内孝 会長 社長兼CEOは以下のようなコメントを出しています。

「ロータリーエンジンを搭載した『マツダ 787B』がルマン24時間レースで優勝して20周年となる今年、ルマン・サルトサーキットや国内各地で『787B』のデモンストレーション走行や車両展示を実施しました。優勝した当時を知る方からそのお子さままで、多くの方々が『787B』のロータリーサウンドに耳を傾け、雄姿に見入ってくださいました。ロータリーエンジンが多くの方々に愛されている事を強く実感しています。『RX-8』の生産は終了しますが、ロータリーエンジンがマツダの魂のひとつであることに変わりはありません。マツダは今後もロータリーエンジンの研究・開発を継続していきます」

まさしく記念すべき年に、歴史に残る決断というわけです。

しかしロータリーの研究・開発は継続すると明言されていますから、これで消えてしまうわけではありません。

思えば、現在唯一のロータリーエンジン搭載モデルであるRX-8がデビューしたときも、前年にRX-7が生産休止となっていて、空白期間はありました。

 

歴史は繰り返す。

今回の生産休止も、そうした新しいロータリーエンジン搭載車の生まれる予兆なのかもしれません。

ロータリーファンならずとも、近い将来の復活を期待して待ちたいところ。

 

それまで、山内CEOもコメントしているように、ロータリーならではの快音を聞いて、期待を高めましょう!

 

 

 

 

レーシングカーの4ローターはもちろん、2ローターでも9500rpmまで回せば、市販車とは思えない、レシプロエンジンとは違う快音が味わえます。さすがロータリー!

 

 

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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