今回、Studie.AGが並行輸入してくれたおかげで日本に上陸することの出来たBMW 1シリーズMクーペですが、BMW JAPANはなぜ正規輸入を断念したのでしょうか。
おおかたの噂では最低地上高をクリアできなかったとされています。下回りを注意深く見てみると確かにデフ周りに突起物が確認できます。これはデフクーラーで、若干であれば位置の変更も出来そうな感じがします。
もう一つの噂はタイヤのはみ出し。持ち込み車検レベルであれば充分車検を通りそうな感じですが、いざ国土交通省認可ともなればアウトな感じのタイヤ。しかし、2009年式VWポロGTIのCUP エディションというグレードでは、これくらいのタイヤ幅をプラ板のオーバーフェンダーで国土交通省認可をクリアしたことがあるので、その気になればなんとかなるレベルではないかと思います。
結局のところ、BMW 1シリーズMクーペは6MTの設定しかないので、これらを日本の認可に合わせて手直しをするほどの販売数を確保できないから正規輸入を断念したのではないか、という考察が出来ます。
例えば、M3で一番売れているのは2ペダル7速 M DCTのセダンです。これは右ハンドルも選べる。しかし1シリーズMクーペは日本仕様の右ハンドルを作るほどの販売数を見込めない、つまり相当にニッチな商品となっている、ということです。
Studie.AGのような、あちこちに店舗のあるしっかりしたショップが並行輸入してくれるのであれば、別に正規にこだわる必要はないかなとも思いますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか?
Studie.AG http://blog.studie.jp/
(北森涼介)