目から鱗の「格納式ステアリング」5年以内に実用化!

クルマのダウンサイジングは大きなテーマになっていますが、北米のミシガン州にあるTRWでは、ステリング・ホイールをダッシュボードに格納できるインテリア・コンセプトを発表しました。

TRWとはアクティブ、パッシブ両面のセーフティシステムを中心に手掛ける自動車部品メーカーで、ドライバーの運転席からの円滑な乗降を支援する技術として開発されたもの。

A、BセグメントやEVなど、小型車向けにドライバーの補助機能や内装デザインを向上させるための革新的なソリューションとしています。また、格納ステアリングを前提として、運転席をより小さく作ることも可能となるといいます。

公表された写真が少なく詳細はわかりにくいのですが、上記の狙い以外にも盗難防止の決定打として、セキュリティシステムの簡素化などにも効果がありそうです。また「ステアリングを出さないこと」=「運転できないこと」 というようなクルマ側からのメッセージが、この技術を契機により具体的なカタチで表現されてくると、クルマとのコミュニケーションの形態もさらに進化したものになってくるのではないでしょうか。

TRWステアリングホイールシステム&運転席エアバッグ部門の開発マネージャであるマニュエル・ポヤントさんは 「TRWの顧客はこのシステムに大いに関心を寄せていて、この技術の導入は5年以内に実現すると考えています」 と語っているとのことです。

(MATSUNAGA, Hironobu)