新型C4のもっともシトロエンらしさとは!?

とにかく奇抜なスタイリングで勝負! それが、近年のシトロエンのやり方だったはず。しかしどうなんでしょう? シトロエンの(日本においての)最新作である新型C4のデザインは……。なんだか大人しいっていうか、C3とかC5とかC6ほどの弾けっぷりはどこに行ってしまったのか、デザインナーさんを問い詰めてみたい気分にさえなってきます。先代より大人しくなっちゃうなんて、一体なにがあったというのさ?

でも、そんな新型C4ですが、こう言っちゃなんですが見た目に反して中身は実にシトロエンらしいんです。

 

どこがかというと……

トランスミッションです。

ターボエンジン搭載車に組み合わせるトランスミッションは、6速の2ペダル。

……と言ってもただの6速ATじゃありません。
だからと言って、今どきのデュアルクラッチでもありません。

 

なんと、自動変速機能付き6速MT(6速AMT)なんです。
MTをベースにクラッチ操作とシフト操作を自動化したこのシステムは、はっきり言ってすでに時代に取り残された感があるしATのようなスムーズさはない。だけど、MTやデュアルクラッチのようなダイレクトな加速感はATには真似できません。それだけで、うれしくなっちゃいませんか?
ATやデュアルクラッチちょっとだけ変速時間が長いけれど、まあそんなのは慣れの問題です。

やろうと思えばプジョーが使っている6速ATだって積めたはずなのに、あえて6速AMTを選ぶなんて凄いこだわりですよね。こんな妙なこだわりに、シトロエンらしさ炸裂!が見える気がしません……か?

えっ、気のせいですかね?

(工藤貴宏)

【すべての画像が見られない方は】https://clicccar.com/2011/06/21/35727

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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