軽いことはいいことです。でも、新型ソリオのGグレードはあまりオススメできない理由

「【検証】新型スズキ・ソリオGグレードの隠れたメリットとは?」で岡島さんが書いている通り、ソリオの最軽量グレード「G」は価格も安いし、軽くて重量税も安いし、燃費も(たぶん)いいだろうし、なかなかお買い得だと思います。

でも、そんな「G」ですがボクはオススメしません。オススメできない、決定的な理由があるのです。

それは、シートスライドの有無。ソリオの「X」や「S」には後席シートスライドが備わっているのですが、「G」には備わっていないのです。

そんなこと構わないじゃないか?

いえ、ダメなんです。新型ソリオは居住性を高めるためにリヤシートの取り付け位置をグッと後方に寄せている影響で、ラゲッジスペースの奥行きが通常のコンパクトカーの2/3ほどしかありません。荷物を多めに積む際はシートスライドで後席を前に出せばいいのですが、シートスライド非装着の「G」ではシートを格納(=乗れる人数を減らす)しないとラゲッジスペースを広げることができないのです。だから、新型ソリオの「G」ではダメなんです。少し無理してでも、燃費を犠牲にしてでも、「X」や「S」を買ったほうが使い勝手がいいんです。買うべきなんです。

というわけで以上、新型ソリオは「X」や「S」を買えという話でした。

岡島さんも「Xを選ぶ」ようですしね。

(工藤貴宏)

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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