かなりカッコイイ! ヒュンダイが韓国で新型グレンジャーを発表

 1月14日のことですが、ヒュンダイが本国ソウルで5世代目となるグレンジャーを発表しました。このグレンジャーは韓国ではプレミアム・ラージセダンという位置づけです。グレンジャーは先代モデルが2005年の5月発表ですから6年の歳月を経ての登場となりますが、1986年の初代登場から現在までに125万台(国内98万台、輸出27万台)を販売した韓国で最も売れたラージセダンです。

  コードネームHGのこの新型クレンジャーは、3年半の期間と4500億ウォン(約330億円)をかけて開発されました。3サイズは全長4910×全幅1860×全高1470mmで、ホイールベースは先代より65mm延長された2845mmとなっています。

「新型グレンジャーは私たちのワールド・クラスのテクノロジーと、献身的な品質マネージメントによって仕立てられています。新型グレンジャーはユーザーのあらゆる機能性,そして感覚的なニーズに合致したモデルとなっているのです」とヒュンダイ社長のヤンさんは語っています。

 デザインコンセプトは“グランド・グライド”(大地の滑空)ということで、エクステリアでは流麗でエレガントなラインにパワフルさを併せもたせています。またこのコンセプトは室内では、優美な“翼”としての全体像をかたち作っているとのことです。

 搭載されるエンジンは、3.0リッター(270ps/31.6kgm)と2.4リッター(201ps/25.5kgm)の2種類。

 またハイテクノロジーも満載で、先進のクルーズ・コントロールは通常の交通の流れのなかで自動停止から再スタートまでも可能にしています。さらに車庫入れを補助するパーキング・アシストも採用されています。韓国での販売価格は3億1100万~3億9000万ウォンで、現在の日本円に換算すると220~290万円程度となっています。

ヒュンダイはヒュンダイ・グループ(ヒュンダイ、キア)として2010年の欧州販売実績で、初めてトヨタグループ(トヨタ、レクサス)を抜きました。また、アメリカでの販売実績も大幅に伸ばしている企業です。

実績のなかでトヨタの後退などの影響は大きいのですが、何よりもヒュンダイの信頼性の向上とデザインのよさが注目されてきているのも事実です。ヒュンダイはカリフォルニアや日本にもデザインオフィスを持ち、デザイナーも欧州,アメリカ、アジアと多国籍です。日本人デザイナーも重要なポストで活躍しているんです。現在日本ではヒュンダイ・ジャパンではバス、商用車のみを扱っていますが、また日本への復活があるかもしれませんね。

MATSUNAGA, Hironobu