祝・新型ヴィッツ発表! でも、あのクルマに似すぎてませんか!?

 12月22日、新型ヴィッツが発表された。なんといってもトピックは、アイドルストップ機構装着グレードが掲げる26.5km/Lという燃費性能だ。7月に登場したマーチが26km/Lを達成し、「当分、この数字は抜かれないと思います」と開発関係者が語っていたのだが、それをしっかりと0.5km/L上回って“クラストップ”を謳う抜け目のなさは、さすがトヨタというべきか。
 先代にもアイドルストップ機構自体は用意されていたのだが、サブ電源としてリチウムイオンバッテリーを搭載するなどコストが掛かっていて、「儲からないので、できれば売れて欲しくない」という扱いだった。新型ではバッテリー自体は容量が大きいタイプだが、サブバッテリーは搭載しておらず、コストの低減が図られているようだ。
 アイドルストップ機構自体も進化しており、スターターが常時かみ合い式になっているため、再始動にかかる時間も大幅に短縮されているという。
 さて、スタイルに目を向けると、まずは顔つきの押し出し感が強くなったことが印象的。これは先代までがどちらかというと女性ユーザーを対象にしていたのに対し、新型ではより幅広い層をターゲットにしているため。つまり、最近の世の中のダウンサイズ傾向に即して、ミニバンやセダンといった上級車種から降りてくる男性たちをより取り込みたい、という思いがあるようだ。
 しかし、このフロントマスク、何かに似ているような……。そう、トヨタのハイブリッド・セダンの「SAI」である。ライトの形状などは、そのまま互換性があるのではないか、と思えるほどのソックリぶり。少なくとも、長州力と長州小力くらいは似ているのではないだろうか。もちろん、同じメーカーのクルマだから問題はないのだが、200万円以上も価格の違う2台がこれでいいのだろうか、という疑問が頭をよぎる新型ヴィッツの発表だったのである。

どちらがヴィッツでどちらがSAIか、わっかるかな~?