2011年のD1シーズンはD1ストリートリーガルとD1レディースリーグからスタートしました。
本来ならD1GPのお台場で開幕する予定だったD1シーズンですが、震災の影響で延期になったため、D1GPの下部カテゴリーになるD1ストリートリーガル(以下D1SL)がD1シーズンの開幕となったわけです。また、D1SLと併催される女性だけのD1競技、D1レディースリーグ(以下D1LL)も開幕戦を迎えました。
下部カテゴリーとはいえ、面白さでいえばD1GP以上ともいえるのが現在のD1SLです。その理由は、観客席とコースが近いミニサーキットで行われるため、非常に迫力があるのと、スピード域が低いため、D1GP以上の接近ドリフトが見られることです。
D1LLは、技術的にはD1SLよりも劣りますが、闘争心ムキ出しのバトルが見られるという点では、これまたD1SLに優るとも劣らない面白さです。
さて、岡山県の備北ハイランドサーキットで行われたシーズン開幕戦。昨シーズンの年間王者出ていませんが、昨年1年間競技を離れていた追走の名手・横井昌志が帰ってきました。それを迎え撃つ、D1SLのエース軸屋清文、田中省己。さらに地元ドライバーの薬師寺政宏らが超絶接近ドリフトの応酬を見せて、白熱した展開のすえに軸屋が優勝。初のチャンピオン獲得に向けて好スタートを切りました。
いっぽうのD1LLは、高度な接近ドリフトの対戦も見られるいっぽうで、ヒートアップしてのオーバラン、クラッシュも続出。昨年のチャンピオン久保川が優勝を決めたものの、ほかの選手たちも熱い走りを見せて、観客を興奮させてくれました。
ちなみに、このD1SLとD1LL、改造範囲が限定されているため、一般のドリフト愛好家も参加しやすい競技で、参加型のイベントとしても人気上昇中です。
4月24日には大分県のオートポリスでいよいよD1GPが、そして来月には、東日本と西日本に限定したD1SLである、D1SL東日本シリーズとD1SL西日本シリーズもはじまり、2011年のドリフトシーズンが一気に幕を開けることになります。
(まめ蔵)