トヨタ「ジムニー」は幻に? スイフトもトヨタへのOEM供給へのハードルは高く……

■「トヨタにランドクルーザーのバッジエンジニアリングをさせてくれ」と頼むようなもの

トヨタとスズキは欧州の一部市場とインドでプラットフォームを共有し、業務提携によりトヨタ「RAV4」がスズキ「アクロス」として販売するなど、「バッジエンジニアリング」(OEM供給)が進んでいます。

スズキ ジムニー 5ドア
スズキ ジムニー 5ドア

最新のニュースによると、トヨタにはスズキ「ジムニー」と「スイフト」をバッジエンジニアリングにより販売したい野望がありますが、スズキはトヨタバージョンが発売された場合、その象徴的な地位が薄れてしまうリスクを危惧しており、このふたつのモデルに関しては、バッジエンジニアリング実現へのハードルが高いことがわかりました。

スズキ ジムニー 5ドア
スズキ ジムニー 5ドア

スズキ側は、オートカー・インディアのインタビューにて、「それはトヨタにランドクルーザーのバッジエンジニアリングをさせてくれ、と頼むようなものだ。 当社のブランドの中心となるモデルは共有を目的としたものではなく、両社はそれを尊重していかねばならない」と語ったといいます。

スズキ内の情報筋によると、トヨタがジムニーを大型で高価なクロスオーバーやSUVに代わる、より手頃な価格の4×4の代替品として構想し、ジムニーの「バッジエンジニアリング」に強い関心を示していることを明らかにしたようです。

ジムニーは発売当初の急激な販売増の後、減少していますが、伝えられるところによると、スズキは販売量を増やすためだけに、モデルをトヨタと共有しないという決定を堅持していると伝えられています。同様に「スイフト」に関してもコラボレーションに拒否反応を見せているようです。

トヨタはバッジエンジニアリングに高い関心を示していますが、スズキはブランドアイデンティティに不可欠なモデルは共有されるべきではないと主張しているとのことですので、トヨタ「ジムニー」の誕生は幻となりそうです。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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