車検切れのクルマを少しでも高く売る方法と準備しておくこと3選

車検切れになったクルマはもう売れない、と思っていませんか?実は、車検切れのクルマであっても売れるんです。特別な手続きも必要ないので、普通の車を売る感覚で売却可能。

  • 車検が切れてしまったクルマ、売れるのか気になる
  • 車検を通してから売るのと切れたまま売るのはどっちがいい?
  • 車検が切れたクルマでも、高く売る方法ってあるの?

本記事では、車検切れのクルマを売る際に覚えておきたいことや、注意点をわかりやすくご紹介していきます。また、車検が切れていてもクルマを高く売る方法はあるので、それについても解説していきます。

車検切れのクルマでも売ることは可能

先に結論をお伝えすると、車検切れのクルマは売ることが可能です。車検が切れていても、買取価格への影響はあまりありません。「車検が切れたクルマは売れない」というのは間違いなので、その点は先にご紹介しておきます。

ただし、車検が切れたクルマは公道を走れません。買取店に持ち込んでの査定が受けられないので、各買取業者が提供する「出張査定」を利用することになります。買取店が近くにあるからといって、車検切れのクルマを自走で運ぶのは絶対にやめましょう。

車検切れのクルマで公道を走る行為は、立派な道路交通法違反です。最大で6点の加点となるため、人によっては免停や免許取消処分になる可能性があります。

さらに、自賠責保険という強制保険にも加入していない状態なので、事故を起こした時の賠償金が全額自己負担となります。懲役刑となる可能性もあるので、短距離とは言え公道を走ることは絶対にやめましょう。

出張査定は無料で利用できる上、査定価格も店舗で売る時と同じです。本記事では、出張査定の依頼方法を詳しくお伝えしているので、最後まで読むことをおすすめします。

車検切れのクルマを売るときに必要な書類

車検切れのクルマを売るときに必要な書類
車検が切れているクルマを売るとき、必要な書類は普通にクルマを売る時と同じです。主に、以下の6つが必要になるので覚えておきましょう。

車検切れのクルマを売るために必要な書類

  1. 自動車検査証(車検証)
  2. 自動車リサイクル券
  3. 自賠責保険証明書
  4. 印鑑登録証明書
  5. 自動車税納税証明書
  6. 実印

軽自動車の場合、実印と印鑑登録証明書は必要ありません。それぞれの書類について、簡単に内容を説明していきます。

自動車検査証(車検証)

車検切れのクルマであっても、売却に車検証は必須です。車検証は、車検の有効期限を示す書類ですが、同時にクルマの所有者や車台番号を記したものでもあるのです。

つまり、誰の所有物なのかをハッキリさせる役割も担っているということ。車検証がないと、誰のクルマなのかを証明できず、売却ができないのです。車検証を捨ててしまったという場合は、最寄りの運輸支局で再発行が可能。窓口で、車検証の紛失した理由を記入する申請書や理由書に必要事項を記入。身分証と手数料の300円を支払えば、即日再発行が可能です。

軽自動車の場合、手続き内容は変わりませんが、運輸支局の代わりに「軽自動車検査協会」という場所に出向く必要があります。普通車・軽自動車問わず、すでに一時抹消している場合は、売却時に車検証は不要。代わりに「登録識別番号等通知書」と呼ばれる書類を、買取店に提出すれば問題ありません。登録識別番号等通知書は、一時抹消をした際に発行される書類です。

自動車リサイクル券

自動車リサイクル券とは、廃車にした後のリサイクルにかかる費用を、先に払っておいた証です。廃車にした人に支払い義務があるので、売却時には先払いした自動車リサイクル料が返ってきます。還付を受けるためには、自動車リサイクル料を支払った証明もする必要があるので、必ず用意しておきましょう。もし紛失してしまった場合、簡単に再発行が可能。

自動車リサイクルシステム公式サイトへアクセスし、必要事項を入力するだけです。その際に「自動車リサイクル料金の預託状況」という画面が表示されるので、これを印刷すれば完了です。入力は車台番号が必要なので、車検証を手元に用意しておくことをおすすめします。

自賠責保険証明書

車検と自賠責保険はセットなので、車検切れということは自賠責保険も切れています。しかし、売却時に自賠責保険証明書は必要なので、用意しておきましょう。なくしてしまった場合、自賠責保険の有効期限内なら再発行が可能です。

車を購入した販売店に連絡し、どの保険会社で自賠責保険に加入しているのか確認しましょう。その保険会社に連絡すれば、再発行の手続きをしてくれます。しかし、車検切れの場合はほとんどのケースで自賠責保険も失効しています。

そうすると、過去に自賠責保険に加入していた証明書の発行はしてもらえません。なくしてしまった旨を買取店に伝えれば、提出を迫られることはありません。

印鑑登録証明書

普通車を売却する際には、印鑑登録証明書が必要です。印鑑登録証明書というのは、実印の有効性を市区町村が証明してくれるもの。車売却には実印が必要なので、その実印が本人のものである証明が必要です。

印鑑登録証明書には、実印の印章と所有者の住所氏名が記載されています。発行は市区町村の役所で可能で、費用も300円程度です。マイナンバーカードをお持ちの場合、コンビニでも発行可能です。

印鑑登録証明書は、引っ越しをすると登録が解除されてしまいます。クルマを購入してから引っ越した場合、今住んでいる役所で新たに印鑑登録をする必要があるので注意しましょう。

実印

印鑑登録証明書とセットで必要なのが、実印です。実印は一人ずつデザインが異なるため、認印よりも確実性の高いものとなっています。基本的には本人が押印するものなので、契約に本人が同意している証明になります。

実印は、印鑑登録証明書と紐付いているものを使用しましょう。軽自動車の場合には、実印は必要ありません。代わりに、認印を用意しておくといいでしょう。

車検を通してから売った方がいい?

車検を通す費用
車検切れのクルマを売るときに不便なのは、公道を走れないため買取店に持っていけないという点だけ。しかし、車検を通してから売るのと、通さずに売るのは、どちらがお得か気になる人も多いはずです。そこで本章では、どちらが結果的にお得になるのかをご紹介していきます。

車検を通す費用は意外と高い

まずは車検を通す場合、概算でいくらぐらいの費用がかかるのかご紹介します。車検には、最低でも以下の費用が発生します。

  • 車検の基本料金
  • 自賠責保険料
  • 自動車重量税
  • 印紙代

まず、車検の基本料金として3〜5万円の費用がかかります。これは車検に必要な点検と、運輸支局へ出向く代行料などが含まれます。ディーラーや整備工場によって金額が異なるため、一般的にはこれぐらいの金額が発生すると考えておきましょう。

次に、車検取得時に必要なのが自賠責保険です。24ヶ月の保険料を支払う場合、普通車は25,830円、軽自動車は25,070円が必要です。また自動車重量税というのは、車体の重さに応じて課税されるもの。

税額は車重により異なりますが、1〜3万円ほどかかると予想しておきましょう。最後に、車検証を交付するための印紙代が、1,500円前後発生します。これらを計算すると、車検は最低でも約7万円の費用が発生します。車検を通したことにより、7万円以上査定額がアップすれば「車検を通した方が得」と言えますが、実際は違います。

車検が2年残っている場合の加算は3〜7万円

車検を通してクルマを売却する場合、車検は2年残っている計算になります。そこで、各買取業者が参考にしている車査定基準を作っている、JAAI(日本自動車査定協会)の基準をご紹介します。

JAAIでは、車検が2年残っている場合の加算額を「3〜7万円」と定めています。つまり、最もいい条件でも車検代を取り戻せる程度。更に7万円の加算となるのは、車両クラスが「特」に分類される車両です。

これは、トヨタの最高級車「センチュリー」や、日産の超高級スポーツカー「GT-R」などが該当します。これらの車両の車検が7万円で収まることはないため、結果として車検代を取り戻せないのです。

結論:車検切れのクルマはそのまま売った方がお得

結論としては、車検切れのクルマはそのまま売ることをおすすめします。車検を通して売却しても、車検代を取り戻せません。また、車検時に不具合が見つかれば、その不具合を修理する必要があります。

その結果、車検代が高くなって損をする可能性が高いのです。車検の有無が査定額に影響を及ぼすことはないため、車検切れのまま売ってしまった方がいいのです。ほとんどの買取業者は自社で工場を持っているため、車検を格安で取得できます。

また車検切れのまま販売し、購入者が車検代を支払うというケースもよくあります。つまり、車検が切れていても買取業者や中古車販売店は困らないのです。こうした背景があるため、無理に車検を通す必要はないのです。

車検切れのクルマは、そのまま売った方がいいとわかりました。しかし、公道を走れないのは問題です。そこで次章では、無料で利用ができる「出張査定」について詳しくご紹介します。

車検切れのクルマは出張査定で売るのがおすすめ

冒頭でもご紹介しましたが、車検切れのクルマを公道で乗るのは道路交通法違反です。一瞬でも公道に出たら取り締まりの対象になるので、絶対にやめましょう。

無理して買取店に持ち込まなくても、各買取業者が提供する「出張査定」を利用すればノーリスクで査定が受けられます。

車一括査定を使えば無料で各社の出張査定が受けられる

車一括査定の仕組み
出張査定を依頼するためには、各買取業者に連絡をする必要があります。複数社に査定を依頼する場合、すべての買取業者に同じ情報を伝えなければいけないので面倒です。

そこで車一括査定を使うことで、簡単に複数社の出張査定を利用できるようになります。車一括査定とは、一度の申し込みで複数社に査定依頼ができるサービス。

申し込みの手間が省けるというメリットはありますが、ここで申し込んだ場合、基本的には出張査定となるのです。申込後は買取業者から電話がかかってくるので、査定日を決めます。すると当日、指定した場所まで査定員が来てくれます。

これなら、車検切れのクルマでも安心して売却が可能。更に、複数社の査定を受ければ査定額が上がっていくのでおすすめです。

車一括査定はいくつかありますが、中でもオススメなのが「カーセンサー」です。

車一括査定のオススメについては「【2023年最新】車一括査定のおすすめランキング決定版!6サイトを徹底比較」をご確認ください。

車検が切れたばかりなら、なるべく早く売るべき

乗っていたクルマの車検が切れてしまった場合、そのまま放置するのはおすすめしません。クルマは乗らないと劣化が始まるため、長期放置は不動車となる可能性が高いのです。

不動車となってしまえば、車検切れの上に故障車という扱いになります。査定での大幅マイナスは避けられないため、なるべく早く売ることをおすすめします。さきほどご紹介したJAAIの査定基準でも「長期放置車は最大10%の減額を認める」という旨が記載されています。

また、車検が切れたからといって放置していても、自動車税の納付義務は残ります。一時抹消登録をしない限り、自動車税納付書が毎年届くのです。自動車税は納めていないと、クルマを売ることはできません。

車検切れをきっかけに、いろいろな手続きが疎かになる可能性があります。そうすると、買取価格は下がる上に余計な出費が増えます。どんどん悪い方向に転じてしまうので、乗らないクルマは早めに売却しましょう。次章では、車検切れのクルマでも高く売る方法をお伝えしていきます。

車検切れのクルマを高く売るために準備しておくこと

車検切れのクルマを高く売るための準備
クルマを高く売る方法は、車検切れのクルマであっても一般的なものと変わりません。ここでは、準備するべき3つのポイントをご紹介します。

  1. 内外装を綺麗にしておく
  2. 純正部品を揃えておく
  3. 付属品を揃えておく

どれも無料でできる簡単なものばかりなので、査定前に作業しておくことをおすすめします。

内外装を綺麗にしておく

当然のことですが、ボディの洗車と内装の掃除は行っておきましょう。車検が切れてしばらく経つ場合、車内の換気は必須です。天気のいい日に、ドアをすべて開け広げて空気を循環させましょう。その際に車内を軽く掃除して、カビ臭さなどがなくなるようにしておきましょう。不要な荷物は片付け、査定員が隅々までチェックできるようにしておくことも必要です。

ボディも軽く洗車して、傷や凹みがあればしっかりわかるようにしておきましょう。傷や凹み、内装の汚れは隠さずに伝えることをおすすめします。その方が正確な査定もできるため、のちのちのトラブルを防ぐことが可能です。

純正部品を揃えておく

純正品以外でカスタムしている場合、純正部品は揃えておきましょう。捨ててしまった場合は、新たに購入する必要はありません。

すでに持っている場合だけ、査定時に用意しておくと減額が防げます。無理に交換して破損するのは避けたいので、用意しておくだけで構いません。

付属品を揃えておく

スペアキーや取扱説明書など、売却後に家の中から出てくるケースが意外とあります。付属品がないと減額されてしまうため、査定前に付属品をくまなくチェックしておきましょう。査定基準には付属品をチェックする項目もあるので、きちんと対策することをおすすめします。

クルマを高く売るコツは、なるべくマイナス査定を避けること。基本の査定額というのは、車種や年式、走行距離からある程度決まってしまいます。

その価格から、傷や凹み、汚れなどをマイナスしていくのが車査定です。掃除や洗車を怠り、本来防げるはずだった減額をされてしまうのはもったいないことです。査定の前に、数時間かけて減額を防ぐ工夫もしましょう。

まとめ

車検切れのクルマでも、何の問題もなく売れます。減額されることもないため、車検は通さずに売りましょう。ただし、車検切れのクルマは公道を走行できないので、出張査定を利用しましょう。

出張査定は無料で、結果も店舗で受ける査定と変わりません。むしろ、車一括査定を使って複数社を競わせれば、買取店業者1社に査定してもらうよりも高くなります。車検を通してから売ると、車検代を取り戻せないのでおすすめしません。

査定前には、内外装の掃除や付属品の確認を行い、減額を防ぐようにしましょう。これだけ覚えておけば、安く買い叩かれることはなくなるでしょう。

この記事の著者

石川 貴裕

石川 貴裕 近影
上場企業で車一括査定サービスの責任者を従事。その際に大手の車買取店との折衝やコールセンターの見学を体験。JPUCなどの車買取業界の健全化に向けた取り組みにも参加。2017年12月に退職後、合同会社ラビッツを設立。合同会社ラビッツでは、中古車売買のお得情報を発信するメディア「パンダ店長が教える車買取・中古車購入バイブル」や不動産売買のお得情報情報を発信するメディア「不動産売却の教科書」を運営している。