道の駅での車中泊マナー15か条・慣れている人も振り返ってみよう

●道の駅で車中泊をするということ

全国に1000か所以上存在している「道の駅」は、今や定番の車中泊スポットとなっています。

道の駅のマーク
「道」の文字が元となって作られた道の駅のマーク

ですが本来は、道の駅の宿泊目的での利用はNGです。一方で休憩としての仮眠は許されており、実際に夜間車内で寝ている人は道の駅に多数存在します。

いずれにしても、道の駅を利用する人たちのマナーが悪いと、様々な禁止事項のある道の駅が増えていくかもしれません。

今回はそんな、車中泊も含め道の駅を利用する際に気をつけてほしいマナーを15項目ご紹介しますので、これから始めようという方も、すでに何度も経験しているベテランの方も、改めてご確認ください。

●道の駅での車中泊マナー15か条

1.駐車場にテーブルやイスを出さない
2.決められた駐車スペースに駐車する
3.あまりにもだらしない格好で歩かない
4.トイレの洗面台で洗い物をしない
5.車を置き去りにして出かけない
6.長時間のアイドリングをしない
7.身障者用スペースに駐車しない
8.たくさんの車で集まらない
9.同じ道の駅に連泊しない
10.騒音を出さない
11.汚水をトイレに流さない
12.持ち込んだゴミを捨てない
13.トイレで歯磨きをしない
14.コンセントから電気を取らない
15.食べるものはできるだけ道の駅で買う

これらのマナーに配慮する目的は、道の駅の職員やほかの利用者の方に直接的に迷惑をかけないということに加えて、その道の駅に悪評が立つという間接的な迷惑をかけることを避けるためです。

ゴミ袋
たまに駐車場に捨てられているゴミ袋(イメージ)
駐車スペース
駐車場でテーブルやイスを出してはいけません(イメージ)

自分がとった行動により、「あそこの道の駅には変な人がいる」などという噂が広まることがあってはいけません。

道の駅の利用者のほとんどが、普段、車中泊をしていない人たちです。その人たちが見てギョッとするような行動は、すべてNGと考えましょう。

●1人のマナー違反が車中泊のイメージを悪くする

道の駅
地元の利用者も多い道の駅

最近は車中泊の人気が高まっており、メーカーが車中泊スタイルの車を販売し始めるほどの盛り上がりを見せています。車中泊をする人の数が増えるほど、新たなスタイルやノウハウが生まれるという良いこともある反面、マナー違反が目立つようにならないかという不安もぬぐいきれません。

10人のうちのたった1人が明らかなマナー違反を犯すだけで、世間からの冷ややかな目は車中泊をする人全体に向けられるでしょう。

そうなってしまっては、冒頭でもお伝えした通り、車中泊禁止の場所が増えていく可能性もあります。

これからも気楽で楽しい車中泊を続けられるように、みんなで一丸となり車中泊マナーの向上に努めていきましょう。

(斎藤純平)

<追記 クリッカー編集部 2020年8月6日更新>

現在、国土交通省のQ&Aでは以下のようになっています。

質問:「道の駅」駐車場での車中泊は可能ですか?
回答:「道の駅」は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。もちろん、「道の駅」は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまいません。

よって初出時にあった「道の駅は車中泊NGである」といった表現は取り下げました。ご迷惑をおかけしました方面にお詫び申し上げます。

出展:https://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_03_04.html