全ての構造に意味がある! ダラーラ・ストラダーレをレースエンジニア目線でチェックしてみた

【4時限目】リヤ周りから見えてきたもの

マーキング
最適なセッティングがされているがために、封印!?されています。

ようやく(!?)リヤ周りへ移動します。アンダーパネルの取付ボルトまでもレーシングカー同様のこだわりがあり、しかもレーシングカーではレギュレーション上、使えない形状まで採用されているアンダーパネル!

アンダーパネル
外から見えるところと見えないところで、カーボンの織が変わっている、その意味とは?

さすが市販量産車、見えるところのカーボン繊維が変わっている! しかもただの板ではない、その理由とは?

【5時限目】リヤウイングはなぜ可変じゃない?

リヤウイング
ダラーラ・ストラダーレはなぜ固定式のリヤウイングなのか?

外観上で最も目を引くリヤウイング。ストリートでは走るステージによって可変調整できるものが流行りだったりしますが、ダラーラ・ストラダーレは固定式です。それはなぜなのか? 多分答えはコレ。「諸説ある!」(渡邊)。

カーボンパーツの形状
ただの板ではないカーボンパーツ。

「レーシングカーは走行中にいかに車高を下げるか」が超重要! しかし、ダラーラ・ストラダーレは市販量産車。その車高からのエアの流れはどう作られているのか?

【6時限目】ダラーラが目指した、ハイパフォーマンス・ロードゴーイングカーとしての回答

ボンネット
エアの流れを徹底的にチェック。

最後は、外観全体から見てのエアの流れを検証です。

「ノペ~っとしてそっけないデザインだと思っていた」けど、それにはちゃんと意味があったのです。通常のドアの位置…サイドボディ?の中にも、エアの流れの秘密が!

渡邊信太郎さん
難しい内容を分かりやすく丁寧に解説してくれています。動画6本が全部「なるほど~!」な内容です!

「一般ユーザーさんが安全に乗れるよう、キッチリした作りが見えた」(渡邊)。ヴィークル・ダイナミクス・エンジニア、渡邊信太郎さんがじっくりと見たら、ダラーラ・ストラダーは考えつくされた作りだったことが明らかになりました。

(動画:クルマで遊ぼう! 大井貴之のSports Driving Labo./文:永光 やすの

■SPECIFICATIONS
全長×全幅×全高:4185mm×1875mm×1041mm
ホイールベース:2475mm
乾燥重量:853kg
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
排気量:2300cc
最高出力:400ps/6200rpm
最大トルク:500Nm/3000〜5000rpm
駆動方式:RWD(後輪駆動)
サスペンション:F&Rダブルウイッシュボーン(EPA電気システムによる調節可能な3Way)
ダウンフォース:820kg(トップスピード時)
最大横G:2G
0→100km/h加速:3.25秒
100→0km/h減速:31m
最高速:280km/h
車両価格:22,565,000円〜

【関連記事】

窓も屋根もなくて22,565,000円(税別)のダラーラ・ストラダーレってどんなクルマ? 街でサーキットで大井貴之が走らせてみた!
https://clicccar.com/2020/04/14/969755/

【関連リンク】

クルマで遊ぼう! 大井貴之のSports Driving Labo.
https://www.youtube.com/channel/UChshnsP0z2NQyY4y-3bqXcg

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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