バッテリーが上がってしまった! そんな時どうする?

バッテリー

●気を付けていても陥るトラブル、すぐ近くに潜むバッテリー上がり

例年、JAFの緊急出動理由のトップになっているのが、バッテリー上がりのトラブルです。

2018年の年間出動理由では、出動理由全体の33%を占め、1位が過放電バッテリーによるトラブルです。汚破損・劣化バッテリーによるトラブルは5位にランクインしており、バッテリーが原因のトラブルは、出動全体の4割近くにのぼります。

今回は、明日は我が身に降りかかるかもしれない、バッテリートラブルが起きた時の対処法を解説していきます。

バッテリー
クルマのトラブルで最も多いバッテリートラブル。いつ起きるかわからない不測の事態に備えて、対処法を確認しておきましょう。

・クルマは電気で動いているといっても過言ではない

現在使用されているクルマのほとんどの機能は電気がないと動きません。エンジンをかけるためにも電気が必要ですし、ライトをつけたり、オーディオを聞いたり、細かなところではスマートキーでドアを施錠・開錠したり、トランクやバックハッチ、電動スライドドアを開けるためにも電気が必要です。バッテリー上がりが発生すると、これらのクルマの機能が全てストップする可能性があるのです。

・バッテリーが空っぽでドアも開けられない場合には?

バッテリー上がりにも2種類あり、ライトやオーディオなどは使えるが、エンジンをかけるには電力が足りないという、バッテリーに少し電気が残っている状態と、ライトもオーディオも何もかも動かない、バッテリーに電気がほとんどゼロの状態があります。

最近のクルマの多くはスマートキーやリモコンキーを採用しており、遠隔操作やドアノブへのタッチ操作で、ドアロックの開錠・施錠ができますが、バッテリー内に電気がスッカラカンの状態では、スマートキーでドアロックを開錠することもできません。車内に入ることができなければ、救援作業を行うためにボンネットを開けることもできません。

スマートキーのリモコンでドアロックが開錠できない場合には、直接カギを差し込んでドアロックを開錠する必要があります。それぞれのスマートキーには、メカニカルキーと呼ばれる、差し込むタイプの一般的な鍵が搭載されているので、この鍵を使って、ドアを開けましょう。

一部高級車に採用されているようなカードキーにも、メカニカルキーは搭載されています。一度、ご自身のクルマのスマートキーを確認して、メカニカルキーの取り出し方を確認しておきましょう。取扱説明書のバッテリーあがりのトラブルの項目にも詳しく書かれています。

スマートキー
スマートキーに内蔵された、メカニカルキーの取り出し方や使い方、知っていますか?

また、クルマのデザインの関係で、ドアノブにある鍵穴がカバーなど隠されている車種もあります。ドアノブのカバーを外したり、ドアノブを引っ張ったりすることで鍵穴が出現するので、その場所も取扱説明書で確認しておきましょう。

・バッテリー上がりの対処法

無事にクルマに乗りこめたところで、ボンネットを開けて、ジャンピングスタートを行う方法をご紹介します。これは、他のクルマから電気を分けてもらい、エンジンをかける方法です。用意するものは、ブースターケーブルと、バッテリーが元気なクルマ、そしてバッテリーが上がったクルマです。

ブースターケーブル
ブースターケーブルは赤と黒の線があり、赤はプラス、黒はマイナスにつなぎます。

こちらの方法は、ハイブリッド車、電気自動車、水素自動車を除く、ガソリンエンジン車を対象にしたジャンピングスタートの方法です。ハイブリッドカーではこの限りではありません。

1.救援車とバッテリーが上がったクルマ同士を近づけます。
2.救援車のエンジンをかけて、救援中もかけっぱなしにしておきます。
3.ブースターケーブルを準備し、バッテリーが上がったクルマのバッテリーのプラス端子に、ブースターケーブルの赤い線を取り付けます。
4.救援車側のバッテリーのプラス端子に、ブースターケーブルの赤い線の反対側を取り付けます。
5.救援車のバッテリーのマイナス端子に、ブースターケーブルの黒い線を取り付けます。
6.バッテリーが上がったクルマの金属部分(エンジンフレーム等)に、ブースターケーブルの黒い線の反対側を取り付けます。この時、バッテリーが上がったクルマのバッテリーのマイナス端子に、ブースターケーブルをつながないように注意してください。
7.すべて装着が完了したら、バッテリーが上がったクルマのエンジンをかけます。
8.エンジンがかかったのを確認したら、ブースターケーブルを外していきます。取り付けた時の逆の手順で、バッテリーが上がったクルマの黒いケーブルから外していき、救援車の黒いケーブル、救援車の赤いケーブル、バッテリーが上がったクルマの赤いケーブルの順に外せば作業は完了です。

バッテリー04
ブースターケーブルは、バッテリーの端子部分にしっかりと噛ませます。途中で外れないように注意しましょう。

バッテリー上がりが起きたクルマは、そのまましばらくエンジンをかけておくか、少し走行して、バッテリーに充電が行えるようにしましょう。また、一度上がったバッテリーは、弱っている可能性があります。カーディーラーやガソリンスタンドなどでバッテリーの点検を行ってくれるので、早めに点検してもらい、充電する力が無かったり弱っているようであれば交換も必要になります。

まとめ

少し前まで元気に動いていたクルマでも、気温の変化や、不用意なライトの消し忘れ、バッテリーの劣化により、バッテリー上がりは起こり得ます。万が一のトラブルの際に慌てないように、対処方法をしっかりと頭に入れておき、スマートな対応ができるようにしておきましょう。

(文:写真 佐々木 亘)

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