ポルシェ、後席乗員のためのVRエンタテインメントシステムを発表

未来のモビリティに向けたユニークなアイデア

ポルシェは、ドイツ・ヴァーゲンハーレンで開催された「スタートアップ・アウトバーン・エキスポ・デイ」で車載VR(バーチャル・リアリティ)を発表した。

スタートアップ・アウトバーンは、多くの先進企業を擁するドイツ・シュトゥットガルトを拠点にしたイノベーション・プラットフォーム。「シリコンバレーの精神をモビリティエンジニアリングの拠点に」をモットーに、ポルシェをはじめダイムラーやヒューレット・パッカード・エンタープライズ、ZFフリードリヒスハーフェンなどが参画し、未来のモビリティにまつわるアイデア開発を進めている。

今回、ポルシェはスタートアップ・アウトバーンのプラットフォームを活用し、スタートアップ企業“holoride(ホロライド)”とコラボレーション。パッセンジャーのための車内バーチャル・エンタテインメントとして、後席で使用するVRを開発した。

ポルシェ_VR_ホロライド_後席単独

車両の動きに完全リンク

VRヘッドセットにはセンサーを内蔵し、車両の動きにリンクして動く映像を投影する。たとえば宇宙空間を漂うスペースシャトルを模した映像の場合、車両がコーナリングにさしかかるとシャトルも方向を変える、という具合だ。クルマ酔いを軽減する効果も見込める。将来的にはナビゲーションと連動して、移動時間を割り出した上で時間ぴったりで楽しめるVRゲームを提供することも可能という。

ホロライド社のCEO、ニルス・ウォルニーは「スタートアップ・アウトバーンは様々な機会や出会いを我々に提供し、多くの可能性を産んでくれました。プロジェクトの開発を後押ししてもらったおかげで、わずか100日間でプロトタイプを試作できたのです」と語る。ウォルニーが自身のエンタテインメント技術系スタートアップをミュンヘンで立ち上げたのは、じつに2018年末のこと。以来、スタートアップ・アウトバーンのプラットフォームを活用し、自ら開発したソフトウェア“holoride”を自動車メーカーのデータベースと組み合わせ、車両の動きと連動したVRやXR(クロス・リアリティ)コンテンツを精力的に開発してきた。

3年以内に市販化を目指す

ちなみにスタートアップ・アウトバーンのビジネスモデルはオープンプラットフォーム化されており、他の自動車メーカーやコンテンツプロデューサーも“holoride”の技術を広く活用することができる。

「“holoride”がクルマの新しいエンタテインメント世界を切り拓きます。そのテクノロジーがどういったことを可能にするのか。彼らはこの数週間できちんと証明してみせてくれたのです」とポルシェAG スマートモビリティ部門プロジェクトマネージャーのアーニャ・メルテンスは語る。

3年以内の市販化を目し、現在開発を進めている“holoride”。今年のフランクフルト・ショーのIAAネクスト・ビジョンズデイ、ポルシェブースで体験することができるという。

(GENROQ Web編集部)

この記事もよく読まれています

あなたにおすすめの記事