フォルクスワーゲンのEVレーサー「ID.R」、グッドウッドで20年ぶりの記録更新を狙う!

Volkswagen ID.R

フォルクスワーゲン ID.R

1999年のマクラーレン・メルセデスがターゲット

7月4日〜7月7日に開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいて、フォルクスワーゲンがフルEV(電気自動車)レーシングカー「ID. R」で新記録樹立を狙っている。

1.86kmのグッドウッドヒルクライムコースにおけるベストタイムは、これまで20年間破られていない。1999年にニック・ハイドフェルドが、F1マシンのマクラーレン・メルセデスMP4-13で41.6秒を記録。MP4-13は最高出力574 kW(780 ps)を発揮する3.0リッター自然吸気V型10気筒エンジンを搭載し、1998年シーズンのF1グランプリを戦ったマシンだ。

昨年のグッドウッドにおいて、500kW(680ps)のシステム出力を誇る「ID. R」は、ロマン・デュマのドライブで電気自動車によるレコードタイムを叩き出した。これはグッドウッド史上3番目のタイムにあたる。

F1マシンに肩を並べたEVレーシングカー

フォルクスワーゲン・モータースポーツのスヴェン・スミーツは、今回の挑戦について以下のように説明した。

「現在、生産車やモータースポーツの分野では大きな変化が起こっています。電気自動車はますますパワフルになっていますし、内燃機関搭載車と同じレベルに達してきました。グッドウッドでは、電動ドライブトレインを搭載する『ID.R』が、F1と肩を並べていることをお見せしたいと思っています。ただ、ロマン・デュマがニック・ハイドフェルドのタイムに挑戦できるかは、週末のコンディションにも掛かっています」

この季節、イングランド南部にあるグッドウッドのヒルクライムコースのコンディションを正確に予想するのは簡単ではない。「トラックのグリップレベルを正しく判断するのは非常に困難です。イベント期間中、常に変化し続けるのです」と、ドライバーのデュマは指摘する。

パイクス、ニュルブルクリンクに続く3つめの挑戦

フォルクスワーゲンのテクニカルパートナーであるブリヂストンは、「ID.R」にスプリント用に開発されたソフトでグリップレベルの高いタイヤを供給。1999年にハイドフェルドがベストラップを刻んだ時もブリヂストン・タイヤを履いており、ブリヂストンのエンジニアはこのヒルクライムに精通している。

昨年のグッドウッドを走行した「ID.R」と、今年のマシンの違いは搭載されているリチウムイオン電池容量とエネルギーマネージメントとなる。

「最新仕様の『ID.R』はスプリント仕様となっています。グッドウッドで最も重視されるのは、最高出力と軽量化になります」と、フォルクスワーゲン・モータースポーツのテクニカルディレクターを務めるフランソワ-クサビエ・ドゥメゾンは説明した。

「ID.R」は2018年にパイクスピーク、2019年にはニュルブルクリンクのノルドシュライフェにおいて記録を更新しており、グッドウッドで3つめの記録を狙う。

(GENROQ Web編集部)

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