日産GT-Rの新色「ワンガンブルー」に隠された驚くべき秘密とは?

水銀灯の下で美しく映える色を求めて

ワンガンブルーはベイサイドブルーへのオマージュ!

2019年4月17日に発表されたR35GT-Rの2020年仕様。各部に様々な改良が加えられているが、ここで注目したいのは新たに設定されたボディカラー「ワンガンブルー」だ。いかにも走り屋が好きそうなネーミングであるが、実はこのカラーにはGT-Rの開発エンジニアである日産自動車・田村宏志氏の並々ならぬ拘りと想いが込められていた。

「ワンガン…、つまりベイサイドですね。実はこの色、R34GT-Rに採用したベイサイドブルーへのオマージュなんです。でもベイサイドブルーはもう塗れないんですよ。有機溶剤関連をはじめとする様々な法律が変わって、自動車メーカーとして当時の塗料が使えないんです。あの色は深みを出すために、シルバーの塗料をうっすら塗ってからブルーのカラークリアで奥行き感を出していた。水銀灯の下では本当に綺麗なんです。他のブルーと比べたら一発で違いが分かりますよ」。

話に熱がこもる。「水銀灯の下が大きなキーワードなんです。ですからね、GT-Rのワンガンブルーも水銀灯の光を浴びた時に美しくボディラインを映し出す深みを持たせました。どうやったかというと、青発色する1ミクロンのビーズ(光干渉顔料:シリカフレーク)を開発して塗装コートに添加しています。かつ、ベースコートにもブルーを入れてメタリックも入れて…4コート2ベークですよ! ぶつけたら大変なので注意ですよ(笑)」。

鈑金屋泣かせのニューカラーであることは間違いないが、水銀灯の下で美しく煌めくボディカラーと聞くだけで、オールペイントしたくなったのは筆者だけだろうか…。

●取材:HARUMI Night’19 JUNE(OPTION LAND主催セミナー)

web option編集部

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