「GRBインプレッサの壊れない500馬力仕様とは!?」EJエンジンを知り尽くした名門ショップの教え

2.0L仕様よりも軽く吹け上がる珠玉の2.5L仕様

気筒別の排気温度チェックなどで緻密に仕上げられた500ps仕様

「壊れるのがイヤだからブーストアップまでに留めているっていうユーザーは多い。でも実は、インプレッサは排圧がキツいから、ブーストアップでムリをさせるより、タービン交換してやったほうが結果的に壊れにくくなる場合もある。チューニング=クルマにムリをさせる、というわけではないってことを理解してほしい」とはカーステーションマルシェ石田さん。

『壊さないレベルでしかイジらない』のではなく、しっかりとツボを抑えた上で『壊れないようにチューニングを楽しむ』というのがマルシェ流というわけだ。

そんなマルシェのデモカーであるGRBは“エンジンが載っていることの方が珍しい”というほど、常に様々なトライを重ねている。

最新の仕様はというと、シリンダーブロックの肉厚があるGRBエンジンをベースに、オリジナルのスリーブを打ち込んで2.5L化。組み合わされる100φピストンもそれにあわせて製作された軽量&堅牢なSPL品だ。クランクとコンロッドはHKSの2.2Lキットを使用している。

組み合わせるタービンはHKSのGT3037S。最大530psぐらいまで狙えるが、その状態で長く全開していると寿命が短くなることがわかってきたため、耐久性が保たれるようブースト圧は余裕をもった数値に抑えているそうだ。

重要なエキマニは、HKSの4→2レイアウトで集合する等長タイプ(GDB用)に、鋭角で2→1集合するワンオフアップパイプを組み合わせてタービンへと導くことで排気干渉を低減。鋭いブーストの立ち上りを実現している。エキマニには1気筒ごとに排気温度計を取り付け、セッティングのバラツキをチェックしている。

マフラーはHKSのサイレントハイパワー。静粛性重視のモデルながら、2本出しレイアウトで550ps程度までは許容してくれる。エアロは純正で、オリジナルのリヤディフューザーを装備。

吸気系チューンも徹底。吸気の流速が上がるにつれて、インマニの各気筒に流れ込む空気量に偏りが発生する。そのためマルシェでは、スペーサーによってスロットルをナナメに取り付けることで、空気の流れを修正している。

インタークーラーは前置きタイプに交換され、純正インタークーラーがあった部分にはオイルクーラーを設置。また、EJエンジンはコーナリング時などにオイルが偏ってヘッドに溜り、オイルパン内のオイル量が減ってしまう傾向にある。そのため、オイルとガスを分離して、オイルパンにオイルを戻してくれるオイルミストセパレーターを装備。

コンピュータはF-CON Vプロ。GRBは純正で高精度な気筒別補正が行われているが、インタークーラーやカムを組み込むとバランスが変化する。しかも他車種のように「4番がキツい」などの一定条件ではなく、あるブースト圧を境に空気が入りやすい気筒が入れ替わったりするので厄介。「気筒別補正なくしてボクサーチューンは語れない」と桑原さん。

タービン寿命などを考慮しているため最大出力こそ500psとビックリする数値ではない状態に抑えられているものの、3300rpmあたりでノーマルの最高出力に到達し、4000rpm以上では全域で450psを越えるパワーを維持。まさに、どこから踏んでも瞬時にハイパワーが使える特性に仕上がっている。

サーキット走行はもちろんのこと、ちょっとの普段乗りでもそのポテンシャルの一端を味わえる、そんなマシンに仕上がっているのがマルシェの作ったストリート仕様のGRBだ。

スペック

エンジン:EJ20改2.5L(最大ブースト圧1.8キロ) オリジナルSPLピストン(100φ) HKS コンロッド/クランクシャフト/GT3037Sタービン/エキマニ/スポーツ触媒/ハイパーサイレントマフラー/インタークーラー 東名パワード プロカム(IN&EX 270度) セトラブ オイルクーラー ■駆動系:LAツインクラッチ クスコ LSDスペックF(FR) ■サスペンション:ビルズ車高調改(F16kg/mm R14kg/mm)/エンドレス ブレーキキャリパー マルシェ 340mmブレーキローター ■ホイール&タイヤ:ディレッツァRZS(10J-18)/03G(295/30-18) 他

【関連リンク】

カーステーション マルシェ 群馬県前橋市亀里町1224 TEL:027-265-6789
http://cs-marche.com/

web option編集部

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