ミッションからエンジンまで…あらゆる抵抗を減らして筑波に挑む玄人好みのチューンド86(ZN6)

ヘッドにはチタンパーツを投入! ミッションのギヤまで抜いて抵抗軽減!

フリクションを極限まで減らしたNAチューンド

愛知県のイージーマジックが考える86チューニングのコンセプトは“フリクションを減らしていかに眠っているポテンシャルを引き出すか”ということ。そして今回取り上げるのは、筑波サーキットアタック仕様のZN6だ。

まずFA20エンジンは、ヘッドに試作のチタンバルブ&リテーナーとレートの低い試作バルブスプリングを導入。

さらに、走行風を積極的な取り入れるオリジナルのエアクリーナーボックスとストレートなサクションパイプレイアウトで吸気抵抗の軽減を狙う。インマニは後期品に交換され84φのビッグシングルスロットルを使用してここでも吸気抵抗を最小限にしている。

また、イージーマジックがFA20エンジンに対して特に効果が高いパーツと考えているOKDのプラズマダイレクト。スパークプラグの火花を強くして完全燃焼に近づけるパーツだ。全回転域で体感でき、とくに高回転の伸びが良くなるそうだ。

排気系も徹底的に検証して、オリジナルのエキマニは4(50φ)-2(60φ)-1(70φ)形状を採用。チタンマフラーはオール70φのストレート形状のセンター出しにしている。

こうして吸排気の抵抗を極限まで減らすことでエンジンのポテンシャルを最大限まで引き出そうという考えからだ。パワーは未計測ながら、導入前でもダイノパックの係数無しで198psあったのでそれ以上のパワーが出ているという。

「とくにバルブスプリングはエンジンを構成しているパーツのなかでも大きなフリクションを生み出しているパーツで、この部分のフリクションが減らせればエンジンは軽くまわるようになります。そのためにまずバルブの素材をチタンにして軽くし、純正のバルブスプリングよりもレートの低いバルブスプリングでもバルブが追従できるようにしています」とはイージーマジック代表の井島さん。

また、駆動系もフリクションを減らす工夫が施されていて、筑波サーキットでは使用しない1速と6速のギヤを撤去。回転部分の軽量化とGRMNのクロスミッションとファイナルが4.5ということもあって2速発進も軽く出来るという。さらにプロペラシャフトはカーボン製を採用して軽量化を図っている。

「ギヤは常にかみ合っている状態なので、外してしまえばフリクションの軽減になりますし、ギヤは重量もあるので軽量化にもなります」。

ちなみに、ファイナルが4.5とローギヤード化されているため、サーキットを続けて周回するためにはデフオイルクーラーが必須だ。そのため、このマシンはリヤバンパー内にクーラーをきれいにマウントしている。

一方の足回りは、アペックスN1ダンパーをベースに自社で組み直して減衰力を調整。F14kg/mm、R14.3kg/mmとやや固めのハイパコ製のスプリングを組み合わせている。各アームのブッシュなどもピロボール化。フロントのみクスコのスタビライザーを使用する。

このように筑波サーキットのタイムアタックで必要なものだけを残し、徹底的にフリクションを減らしてきたのがイージーマジックのクルマ作り。天候に恵まれず、本格的なアタックはまだ行われていないが、ドライコンディションであれば1分2秒台は狙える算段というから半端ではない。

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web option編集部

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