珍チューンド捕獲! ダイハツYRVの200馬力ハイフローターボ仕様! パワーウエイトレシオだけならNSXに匹敵する!?

マイナー車だけにパーツは少ないが快適に痛快フィールを楽しめる逸材!

パワーウエイトレシオはNSXにも匹敵する!?

990キロのワゴン系コンパクトボディに搭載される1.3LターボのK3-VET。そのボディ形状と4速ATのみの設定が災いしてか、スポーツとして注目はされずにマイナー車となってしまったダイハツYRVのターボモデルだが、じつは…ノーマルでも140ps/18㎏mを誇り、パワーウエイトレシオ7kg/psをマークする隠れた逸材なのだ。

さて、そんな迷(?)車を痛快ストリートマシンへと仕上げてきたのが、多彩なチューニングをプランニングすることで知られる大阪のトライアル。「多少荷物を積んでもパワフルに走りたい」というオーナーの要望へ応えるため、ワンオフハイフロータービンでのポテンシャルアップやビッグキャリパーによる制動性能アップなど、快適性を崩さずに走りの魅力を引きあげるメニューを施している。

「内容だけで考えると一般的なストリートチューンで定番メニューなのですけど、マイナー車だけに適合パーツがなくて苦労しましたね。なにしろ、前置きインタークーラーにするだけでもラインアップしているメーカーがなくて、マフラーやタワーバーといった超定番パーツ以外はワンオフ製作するしかないような状態でしたから。最終的には、ワンオフ&兄弟車であるストーリX4用パーツの流用で仕上げていきました」とはトライアルの担当メカ。

熱量が増えるパワーアップには欠かせないクーリングチューンに関しては、ラジエターもYRV用はラインアップがない。そこでワンオフ製作のアルミラジエターを投入し、行き場がなくなった水冷式ATFクーラーは空冷化した。

また、もともとスポーツ走行を前提にしていない車種のため、バンパー開口部の少なさなどクーリングパーツの装着場所がキビしい傾向にある。オイルクーラーはインナーフェンダーの加工をほどこすことで冷却効率を引きあげている。

そうした数多くの苦労を経て仕上げられたマシンは、最大ブースト圧1.2キロ時に200ps/27.4kgmをマーク。カーナビなど快適装備がフル搭載されているために単純計算できないが、ノーマル車重で考えるとパワーウエイトレシオは4.95kg/ps! イメージしやすいように例を挙げると、この数字はパワーウエイトレシオに拘って製作されたNSX(4.96kg/ps)にも匹敵するのだ。

ちなみに、適合パーツがないという部分はエアロパーツなどドレスアップ面でも同様なのだが、そのあたりはオーナーのDIYスピリットでカバー。エアロに関してはリップスポイラーやサイドステップといったボトム部をカーボンシートでコーディネイト、前置きインタークーラーで不要となったインテーク付きボンネットはNAモデルへと変更することで、オリジナリティを出してきた。

また、フットブレーキを多用するAT、そして快適装備満載のストリート仕様であることを考慮して、フロントブレーキキャリパーにはウィルウッド製4ポットをチョイス。システム的にコンパクトなので、16インチホイールでもマッチングは可能なのだ。

足回りのチューニングも苦労した。ダウンサスはラインアップされているが、車高調となると設定は皆無。幸い兄弟車であるストーリアX4はラリーなどで需要があったため、Dスポーツのストーリア用車高調をベースにバネレートのみYRVに合わせてリセッティングした。

スターレットやシティといった人気マシンでコンパクトならではの軽量化やチューニングをセオリーどおりに進めていくのもたしかに楽しいが、Dレンジからアクセルオンすれば痛快な加速が味わえるチューンドYRVも魅力的。ワンオフチューンによってコスト面ではすこし高くなってしまうものの、羊の皮を被ったオオカミ的チューンを狙うなら打ってつけの存在なので、快適性と痛快を両立したいストリートユーザーならYRVをベース車にチョイスしてみると良いだろう。

【関連リンク】

トライアル
https://www.trial.co.jp/

web option編集部

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