屈指のランエボ・マイスターが構築する至宝のCZ4A(ランエボ10)チューニングプログラム

老舗が提案する「大人が乗れる」サーキット主体のオールラウンドスペック!

バリス製ワイドボディキットを軸に構築された美しいエクステリア

生い立ちを知らずとも、ランエボが戦いの中で磨き抜かれてきた屈強なアスリートであることは、その闘争本能の塊とも言うべき無骨なエクステリアを見れば、誰の目にも明らかだ。だからこそ、サプライヤー達はその味を生かしたチューニングメニューをもって、ランエボを育てている。走り最優先のバトルマシンというレール上で、である。

大きな括りでまとめるならば、この漆黒のランエボ10もその路線を走る1台だが、バリスが創出したトランスフォーマーばりのマテリアルの数々、そして落ち着きのあるファントムブラックのボディカラーと同系色のボルクレーシングG25(FR19×10.5J)が織りなすコントラストはどうだ。言うなれば戦士と紳士の融合。比類なきインパクトを放ちつつも、ランエボ固有のヤンチャな色見は影を薄め、大人びたアピアランスが前面に押し出されているではないか。

「コンセプトは、筑波や富士でタイムをキッチリと出せるサーキットアタッカーなんだけど、エクステリアだけは構築していくうちに方向転換したんだ。大人が乗れる仕様にね。だからステッカーの類いを貼らず、VIP的な雰囲気で仕上げた。内装も極限までシンプルにしてみたしさ。ベースがSSTだし、その方が似合うと思うでしょ」とは、Gフォース田澤氏。

エクステリアメイクの中核を成すバリスのワイドボディキットは、2種類あるうちのバージョン1と呼ばれるモデルだ。今なお世界中のランエボユーザー達からオーダーが入るほどの大ヒット作なのだが、Gフォースのマシンは、フロントにランエボ10のアンダーステアを解消するためにバリスが開発したオプションパーツ(ディフューザー/カナード)を追加し、チューンド指数をさらに高める。

空力優先で設計された前後フェンダーの造形は美しいの一言。なお、バージョン1のワイド幅はストリートでの使い勝手まで考慮して前後35mmに設定されている。それ以上を求めるサーキットアタッカー等は前後70mmワイドを実現するバージョン2を…という、ターゲットステージを明確に分けたエアロシステム構成をバリスは構築しているのだ。

リヤウイングも、バリスがワイドボディキット用に設計した1600mm幅のモデルを装備。車種専用ブラケットを介して装着されるためスマートなインストールが可能だ。

そんな独創フォルムの奥に閉じ込められたパワーユニットは、HKSのキャパシティアップキットで排気量を2.2Lまで拡大した腰下に、作用角270度のハイカムを組み込んだカスタムヘッドをセットした盤石のスペックとなる。

なお、パフォーマンスを大きく左右するタービンに関しては「以前はGT3037Sタービン仕様で460ps/58kgmというパワーだったけど、現在はテストタービンを組んでる。馬力は同じくらいかな」とのこと。

車検対応が絶対条件であるため、エキゾースト環境は150セルの高効率ステンレスキャタライザーと80φのフルチタンマフラーという組み合わせで、音量や排ガスを基準値内に抑えている。どちらもGフォース自慢の逸品だが、直4ターボとチタン特有の乾いたサウンドは絶品の一言だ。

その他、HKSの強化クラッチ&ミッションオイルクーラーで鍛え上げられたSSTや、エンドユーザーから絶大な支持を受けているオーリンズDFVベースのオリジナル車高調、成熟の域にある綿密なロムチューン等、ランエボの全てを知り尽くした田澤氏ならではの“技”が、あらゆるパートに注ぎ込まれているというわけだ。

取材協力:Gフォース

PHOTO:Katsuyoshi KOBAYASHI

web option編集部

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