マクラーレン セナ GTR 登場! 究極のサーキット専用マシン、75台限定でリリース

McLAREN SENNA GTR

マクラーレン・セナ GTR

規制が取り払われたトラックアタック専用モデル。

2018年のジュネーブ・モーターショーにおいてコンセプトモデルとして発表されたサーキット専用モデル「マクラーレン セナ GTR」が正式にデビューした。公道走行を想定せず、パワー、エアロダイナミクス、軽量化、ハンドリングを追求した結果、F1マシン以外のどのクルマよりもサーキットを速く周回するモンスターが完成したのである。

公道仕様の「マクラーレン セナ」をベースに心臓部を大幅にパワーアップしただけでなく、1000kgを超えるダウンフォースレベルを実現。さらに足まわりにはマクラーレンのGT3マシンに採用されたサスペンションを導入した。車高は34mm低い1195mm、フロントトレッドは77mm拡大され1731mmに、リヤは68mm拡大し、1686mmとなっている。

「GTR」の名称が与えられた3台目のマクラーレン。

マクラーレン・オートモーティブのマイク・フルーウィットCEOは、「セナ GTR」について以下のように説明する。

「この『セナGTR』は、サーキットにおける究極のドライビング体験と興奮をカスタマーにお届けするという、我々の願いを究極の形で実現させたモデルです。『セナ』は当初からサーキットで最高のパフォーマンスを発揮するよう開発されましたが、2018年にGTRのコンセプトを発表した段階から、その先があることを示唆してきました。公道に関する規制やモータースポーツのレギュレーションから解放されたことで、私たちはサーキット走行能力を完全に別レベルにまで高めることが可能になったと考えています」

「セナGTR」は、1995年の「マクラーレンF1 GTR」、2015年の「マクラーレンP1 GTR」に続き、同社にとって「GTR」名が与えられた3台目のマシン。また、マクラーレンのビスポーク部門である「マクラーレン・スペシャル・オペレーション(MSO)」により、カラーリングを含めてカスタマーの希望に沿ったあらゆるパーソナライゼーションが可能となっている。

リヤウィングにF1マシン由来の「DRS」を搭載。

心臓部に搭載される「M840TR」4.0リッターV型8気筒ツインターボは、最高出力825ps、最大トルク800Nmを発揮。ベースモデルから25psパワーアップしたこのエンジンは、制御システムの変更と二次触媒を外すことで実現。また、ベースから10kg軽い1188kgにまで軽量化されたことにより、1トンあたりの出力は694psを誇る。トランスミッションは、ローンチコントロールを搭載した7速SSG(シームレスシフト・ギヤボックス)が組み合わせられる。

無論、もっとも力を入れられたのがエアロダイナミクス。2018年に発表された「セナGTRコンセプト」と比較すると、フロントスプリッターが再設計されたほか、リヤディフューザーも小型化されている。空力処理全体が洗練されたことで、ピークダウンフォースは1000kgを超えるレベルを実現した。これは公道仕様の「セナ」が250km/hで記録した800kgを大きく上回る。また、公道仕様と比較すると、15%も低い速度域で同レベルのダウンフォースを確保しているという。

公道規制では、ボディ外寸内に収める必要のあるリヤウイングは、リヤ後端から大きく張り出して設置。翼端板が大型化されたうえ、リヤディフューザーと直結したことで、リヤ周辺の空力処理がより効果的になった。また、F1マシンに搭載されているDRS(Drag Reduction System:ドラッグ抑制システム)も導入され、ストレートにおける最高速度をさらに引き上げることができる。

75台のみが生産され、2019年9月からデリバリー。

拡幅化されたボディ、追加のエアロデバイス、エアジャッキ、ピットラジオ、2基のオンボードカメラ、自動消火システム、データロガーなど、サーキット専用装備が数多く採用されているにも関わらず、カーボンファイバー素材の多用により、前述のとおり10kgもの軽量化を実現。タッチスクリーン式ディスプレイやオーディオシステムなどの快適装備は外されたものの、サーキットアタック中の快適性を確保すべくエアコンは搭載されている。

デリバリーされる全車が左ハンドル仕様。コクピットに、6点式ハーネス付きFIA認定カーボンファイバー製レーシングシートが奢られ、無料のオプションで助手席にもシートを配置することが可能となっている。イギリス・ウォーキングにあるマクラーレン・プロダクション・センターにおいて、75台の「セナGTR」が製造され、2019年9月からカスタマーへの納車が開始される予定だ。

(GENROQ Web編集部)

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