ホンダ車チューンの名門だからこその拘りが見え隠れするSEEKERチューンドS2000(AP1)

シンプルかつ拘りのパーツセレクトでS2000のポテンシャルを120%引きだす!!

時間をかけて熟成させるシーカー流ホンダ車チューンの極意

ホンダ専門店として全国に名を馳せる「シーカー」。このS2000(AP1)は、ショップ開業当初からマネージャーの寺岡さんの愛車兼ショップデモカーとしてステップを追いながらじっくりと熟成を重ねてきたもの。

ナンバー付きのストリート仕様だが、ターゲットは筑波サーキットなどに定められ、細部までバランスよくチューニングが施されている。

その実力は、オーナーである寺岡さんのドライブで筑波TC2000を1分2秒台というから、軽量化に頼りすぎないNAマシンとしては相当な完成度と言っていいだろう。

その内容は、後期型(AP2)が出た後、その進化に負けじと行った各部のスポット増しなど剛性アップされたシャシーが基本。また、AP2からのリヤサスまわりの移植などを行い、ベースとなる走行性能を整えていることがポイント。

ユーザー感覚では、そこまでやるのはなかなか、と感じるだろう。じつは寺岡さんも施工前には同様に考えたが、完成度の増した後期型S2000と走り比べたところ、その違いの大きさに衝撃を受け、シャシーに手を加えることで「どのレベルまで後期型ボディに迫ることができるのか? あわよくば超えることができるのか?」というチューナー魂に火がついてしまい、全バラ&スポット増しなどに踏み切った経緯を持つそうだ。

効果として、後期型ボディを超えれたのかは精密な検証ができるわけではないので定かではないが、サスペンションの動きなどは明らかに向上し、十分な性能アップを体感することはできたとのことだ。

そんな車両に搭載されるエンジンもまた、かなりの拘りが感じられる。NAエンジンの良さを極限まで高めるK-TECHのF215-SS1コンプリートエンジンは、ピストンやコンロッドなどに徹底した軽量化されたレスポンス重視のユニットだ。専用クランクのストロークもF20CとF22Cの中間である88mmとすることで無理なく9000rpmを達成する。

それ以外のチューニングに関しても、明確な目標を持ち、実際に走らせながら時間をかけて作り上げてきたからこそのハイクオリティだ。そして、その多くの経験は、ユーザーにそれぞれのステップにあったマシンメイクを提案することに確実に役立っている。

取材協力:シーカー

エンジンは拘りのエンジンビルダーK-TECHエンジンサービスの『F215 SS1』コンプリートエンジン。ピストンやコンロッドなど往復運動パーツはオリジナル品として軽量化し、レスポンスを確保するだけでなく削り出しクランクのストロークは拘りの88mm(F20Cが87mm、F22Cが90.7mm)、9000rpmの性能を確保しながら、排気量を2140ccまで高めている。吸排気やECUのセッティングと相まって最高出力は290psを発揮するという。

エキマニもK-TECH製のメタルモールドエキゾースト。このエキマニは、曲げ材を使わず薄肉のステンレス材をプレスで整形し溶接で合わせる製法を取る。真円度が高く、材料厚が均一であるため割れにくく軽快な反響音も手にすることができる。

吸気は無限のエアクリーナー&ボックス。NAチューンにおいては、吸排気のチューニングは大きくエンジン性能を左右するため、パーツセレクトには拘りが肝心。

バケットシートはシーカーのオリジナル、GT-2。ロールケージに加えフルスポット増しも行い、ボディ剛性の劣化対策を行っている。

インテリアはシンプルに必要なチューニングだけが行われているイメージだ。

サスペンションはビルズベースのシーカーオリジナル。フロントはインナー別タンクで、容量(ストローク量)確保が難しいリヤはアウター別タンク式を採用し、伸びのストロークがしっかりと確保されるよう組み上げられている。LSDも旋回時のみ効いてくれるよう独自のセットアップがなされている。ブレーキはフロントがスプーンキャリパー+300mmローター、リヤがNSX用キャリパー。リヤセクションはサブフレームごとAP2用に変更してジオメトリーを改善。

エクステリアはチャージスピードのワイドボディキットをベースに、スピーンのクーペトップ、ボルテックスのウイングなどを組み合わせ存在感を高めている。

web option編集部

この記事もよく読まれています

あなたにおすすめの記事