【オートサロン2019】トランクに城下町のお祭り風景をジオラマで再現!? トヨタ自動車大学校伝統の和テイストカーが今年も力作!

手間のかかる作り方にこだわったメイキング!

ベースはステーションワゴンのアルテッツァジータ!

ここ数年、整備学校のトヨタ自動車大学校が展示するクルマには必ず1台、日本文化をコンセプトに奇抜なメイキングが施されたクルマが混ざっているんだけど、これでとうとう5台目の作品。

学内でも伝統になっているようで、製作する班になった学生は過去の作品とテーマが被らないような新しい発想を持ち込むのにかなりプレッシャーがかかってるみたいなんだけど、そんななか採用したテーマは外観には武士の鎧、そしてトランクにお祭りの風景のジオラマを作ることだった。

インパクト大なフロントフェイスは武士の兜がモチーフ。バンパーを人間の顔に見立てて、発泡スチロールでカタチを作った追加バンパーをアゴのようにしてあり、それに似合うリップも製作。パイプじゃなくて、アゴ紐がダクトを通ってくるデザインてのが斬新すぎる!

兜の飾りはボンネットを型に作ったFRPをカットして浮かせるように配置。そしてフェンダーのカバーが本物の鎧そっくりで面白い! 塩ビ板を熱で曲げて曲線を出したあとわざわざ裏からワイヤーを当てて形状を維持してるからここまでキレイな見た目に。さすがに付けたままじゃタイヤが切れないそうだけど。

切ったステッカーシートを貼ったデザインかと思いきや、透明なプラ板を鎧の板のようにカットして、そこに絵のカタチでマスキングを施し、表面は黒、裏面にシルバー(ゴールド)を塗装して作ったというなんとも手間のかかった作品。助手席側が銀の虎、運転席側が金の龍と左右で違う絵なのも凝ってる。

同様に紅葉、桜を左右のリヤクォーターに分けて配置。紅葉がエアブラシ、桜は筆とペンキを使った手描きだそうな。

ルーフにもデザインがあるけど、学校名が通常のステッカーシートなのに対して、左の武士のイラストはマットにオールペンする際に塗料が載らないようにマスキングし、光沢ありの黒いボディをコンパウンドで磨いて作った。ボンネットの桜も同様で、かなりの苦労ポイントだったそうだ。

内装もテーマ感を統一。シートの間にある織物は、製作班のメンバーのひとりの中国出身の学生の奥さんが製作。ここ以外にサンルーフからも透けて見えるように配置されていたのが細かった。

ダッシュボードに飾ってある兜、シフトノブは市販品を使用。シフトブーツをワンオフしてるので間違えそうだけど、アルテッツァジータはATのみの設定で載せ換えもしてないないとのこと。それよりフロアマットのように足元に砂利を敷いてあるのが常識にとらわれない学生ならではの発想で面白い!

最後にとっておきで紹介したいのがトランクに設けられたジオラマの完成度の高さ! 当時のお祭りの風景を再現したそうなんだけど、花火の色が周期的に変わるうえに、天井に星空が作られていた。

奥に向かって遠近感を活用したレイアウトはプロ級!? 発泡スチロールをくっつけ、その後削って段差を作っていき、木粉ねんどに砂をかけるなどして土台を作っていったそうだ。出口のほうには海岸まで作られている。

このジオラマの発想は、学校の伝統として昨年まで作られたクルマがいずれも内装に大きなコンセプトを反映していたので、そのなかでまだやられていないものとして思いついたとのこと。

じつは最初のベース車は20プリウスが候補になっていたんだけど都合が合わず、アルテッツァジータになったという経緯があった。その時点ですでにジオラマを作ることは決まっていたので、よりトランク容量の大きいステーションワゴンになったのが結果的にジオラマの完成度を高めることになったんだ。

web option編集部

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