【国内テスト】「シボレー カマロ」上陸! お値段以上の完成度と世界観が魅力。

CHEVROLET CAMARO LT RS
“LAUNCH EDITION”

シボレー カマロ LT RS ローンチ エディション

20代にも支持される「カマロ」

アメリカン・スポーツと言えば「シボレー」。というよりも、今や日本においては、この1ブランドのみとなってしまったのが実情だが、逆を言えば、それだけシボレーの支持率が高いのかが分かる事実でもある。実際、シボレーブランドで輸入されているクーペモデルは、FRスポーツの「コルベット」と、ここで紹介する「カマロ」の2モデル。前車は旧くからのファンが支えてきたことで受け継がれているとは思うが、カマロに関しては、一時は導入が途絶えたこともあるからコルベットと同様に判断はできないものの、最新のデータによれば、実に20代が大半を占めているというから驚く(GMジャパン調べ)。巷で言われる、若者のクルマ離れは、確かに国産車を中心に考えればそうかもしれないが、カマロのような個性的なモデルに関しては例外ということである。

ローンチ ディションは計50台の限定。

そんなカマロが先ごろマイナーチェンジを実施し、この日本にも上陸を果たした。そのデビュー記念モデルこそ、この「シボレー カマロ ローンチ エディション」である。初代モデルなどで人気のあったオレンジカラーの「クラッシュ」をベースに、ブラックのセンターデカールと、同じく黒に塗られたホイールを装備し、よりカマロらしさを強調した仕様となっているのが特徴だ。ラインアップと限定数は、V8を搭載する「カマロSS」が30台、直列4気筒ターボの「カマロ LT RS」は20台用意される。

275ps&400Nm。V6並みの直4ターボ。

今回の試乗車は後車、すなわち「カマロLT RS ローンチ エディション」のほう。フロントに搭載される直列4気筒DOHCターボエンジンは、275psのパワーと、400Nmというトルクを発揮し、8速ATを介して後輪を駆動する、いわゆるFRモデルだ。多くのアメ車ファンや、欧州車を基本に考える向きにとっては、「なーんだ、直4か・・・」などとがっかりするかもしれないが、無論これは環境保全を意識してダウンサイジング化されたもの。「アメ車=マッスル」というイメージをもつベテランからすれば、やや見劣りするのは察するが、それは乗ってから言って欲しい、というのが個人的な見解。つまり、期待はずれな部分など一切ない!と予め断言したいほど、その乗り味は格別だ。

軽快感ある走りと快適性。

何しろ、この6代目になってから特に「軽量」かつ「快適」の二文字が常に際立つ。出だしからそれは実感できるうえ、そのまま高速域になっても変わることなく、非常にドライブが楽になった。基本的に今回のマイナーチェンジは、フロントフェイスを変更した程度でシャシーを改善したというわけでもないのだが、久々にカマロのステアリングを握って、あらためてその良さに気付かされた(V8の「SS」に関しては、10速ATに改められている)。

個性はないが、ちょうど良いエンジン。

直列4気筒ターボエンジンはスムーズ極まりない。ガサついた印象もなく、400Nmものトルクによる扱いやすさは、日々の日常で使うにも十分すぎるほどで、逆に不満を見つけるほうが大変なくらいだ。さすがに個性的なエンジンとは言い難いのも確かだが、普段つかう分には、かえってこれくらいのほうがちょうど良いと思う。もちろん、275psをフル活用したいのなら、スポーツモードを選択すればいいだろう。信号待ちでのスタートダッシュにも期待に応えてくれるだろうし(促しているわけではありません!)、ワインディングでは、1000分の1秒単位で減衰力をコントロールするマグネティックライドが功を奏し、アメ車とは思えないほど粘りのあるコーナリングを見せてくれる。

機能面での向上を狙った新デザイン。

ちなみに今回のフェイスリフトは、グリルを新デザインに改め新鮮さだけを与えたわけではない。中空式のオープン構造を採用したことによってエアフローを毎分3立方メートル増加させ、長時間のサーキット走行では冷却水及びエンジンオイル温度を1.2度低減し、トラックでのパフォーマンスを向上させると同時に、エアカーテンがホイール周りに空気を流して抵抗を低減させるなど、主に限界域での性能を狙った策によるものだという。こうした真面目なところこそ、昔のアメ車とは決定的な違いで、欧州車的な改善策を採るのが最新シボレーの美点だろう。

買い得感が高いのも相変わらず。

といっても、やはりこの個性と存在感は相変わらずだ。カマロ=アメ車を貫いている。それでいて中身はグローバルに出来ているからお見事。それに、2+2シートとはいえ、後部座席に大人が十分に乗れるスペースを確保するうえ、乗降性も良いから文句なし。確かにボディは大きいかもしれないが、走り出すとそのサイズ感を思わせないほど接地性が良いため、四隅も分かりやすい。これで、税抜き520万円は破格値かもしれない。買い得感が高いのも、相変わらずだ(従来型のLT RSなら490万円!)。

REPORT/野口 優(Masaru NOGUCHI)

PHOTO /小林邦寿(Kunihisa KOBAYASHI)

【SPECIFICATIONS】
シボレー カマロ LT RS ローンチ エディション

ボディサイズ:全長4785×全幅1900×全高1345mm
ホイールベース:2810㎜
車両重量:1560kg
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
総排気量:1998cc
最高出力:202kW(275ps)/5500rpm
最大トルク:400Nm(40.8㎏m)/3000〜4000rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:RWD
ステアリング形式:パワーアシスト付きラック&ピニオン(左ハンドルのみ)
サスペンション形式:前マクファーソン式 後マルチリンク
ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:前後 P245/40R20
車両本体価格:561万6000円(税込)

※カマロSS ローンチ エディション:712万8000円(限定30台)

【従来型ラインアップ/車両本体価格(税込)】
カマロSS:608万4000円(6.2L V8/453ps&617Nm/10速AT)
カマロLT RS:529万2000円(2L 直4ターボ/275ps&400Nm/8速AT)
カマロ コンバーチブル:615万6000円( 同上 )

【関連リンク】
GMジャパン・カスタマーセンター TEL  0120-711-276
http://www.gmjapan.co.jp/

(GENROQ Web編集部)

この記事もよく読まれています

あなたにおすすめの記事