【TOPIC】ポルシェ、ディーゼルエンジンを廃止。今後は、EV & ハイブリッドへ。

Porsche Cayenne S Diesel Platinum Edition

パナメーラの63%がハイブリッドモデルに

ポルシェは常に顧客からの要望だけだでなく、優秀なテクノロジーを追求した商品ラインナップを展開してきた。だからこそ、近年はハイブリッドテクノロジーに加え、電気自動車(EV)の分野における商品開発を活発化させている。ポルシェはこの分野に対し、2022年までに60億ユーロ(約7590億円)もの投資を決めており、将来に対する持続的な成長の基盤を築いている。

ハイブリッドモデルに対する市場からの関心は急増しており、ヨーロッパで販売された「パナメーラ」のうち63%がハイブリッドモデルとなっている。対照的に減少しているのがディーゼルエンジンモデルだ。2017年の全ポルシェ販売台数に占めるディーゼルの割合はわずか12%となった。今年の2月以降、ポルシェはディーゼルモデルの供給をストップしており、市場の状況を鑑みた結果、今後もディーゼルモデルは販売しないことを決めている。

「ポルシェは常にそのラインナップを顧客の要望に合わせてきました。それと同時にテクノロジー面でリードすることも我々に課された使命です。現在、ディーゼル車に対する需要は減少傾向にあります。そして、伝統的にポルシェにおいて、ディーゼルはあくまでもセカンドチョイスであったこともあります。パナメーラの半数がハイブリッドモデルである現状を考え、2018年9月末に『ディーゼルエンジンモデルの販売をストップする』という最終決定を行いました」と、ポルシェの公式ステートメント。

ポルシェの決定は、昨年世界中を賑わせた「ディーゼルゲート」が原因だったのだろうか。それとも各国でディーゼルエンジンに対する規制が本格化しているからなのか。

「どちらでもない、というのが答えです。単純に市場の変化が原因です。ディーゼルモデルに対する需要の減少、そしてハイブリッドモデルに対する関心の高まりですね。今後は最適化された内燃エンジン、プラグインハイブリッドモデル、そしてEVスポーツカーが、3つの柱になります」

Porsche Taycan

ポルシェ初のフルEVスポーツ「タイカン」の登場

ディーゼルモデルの廃止によって、工場の閉鎖、もしくは人員の削減などの可能性も語られているが、ポルシェはその代わりがEV及びハイブリッドになるとしており、2020年までにツッフェンハウゼンだけでも1200名を超える新規雇用が創設されるという。

そして、ポルシェとしてもディーゼルモデルを鬼っ子とするつもりもないようだ。これまでもスポーツカーメーカーのポルシェにとって、「ディーゼルエンジンはさほど重要視されてこなかった経緯もあり、将来に向けてディーゼル以外に舵を切ったとだけだ」と、ステートメントは付け加える。今後、ディーゼルモデルに対するサポート、パーツの供給体制は維持される上、認定中古車としてはカイエン、マカン、パナメーラのディーゼルモデルが引き続き販売される。

2019年、ポルシェは同社としては初となる、完全なEVスポーツカー「タイカン」を発売する。このモデルは生産の段階からCO2ニュートラルな工法を採用。ヨーロッパ全域の充電施設を通じて、クリーンな電力で走行するモデルとなる。ポルシェの計画によると、2025年の段階で全ラインナップの半数に電動駆動システム(ハイブリッドもしくはフルEV)が搭載される見込みだ。同時にポルシェは既存の内燃機関の進化を捨てたわけではなく、これまで同様にパワフルなガソリンスポーツカーモデルも主要な役割を果たしていくことになるという。

(GENROQ Web編集部)

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