【2011 MITSUBISHI LANCER EVOLUTION X】ランエボXの最高峰USカスタムチューンド! 西海岸の有力ショーで注目を集めた作り込みは伊達じゃない!

#THE BLUE PRINT。クルマ趣味の世界も、ショーネームをハッシュタグにして世界へ発信する時代となった。西海岸でも有数のメンバー数を誇るオーナーズクラブの代表は「この車種をイジるならこう」という固定観念を良しとせず、自由な発想でカスタムを楽しんでいる。チームの求心力ともなっている、そのバイタリティとオリジナリティに迫る!


自由に飛翔する発想力でストリートを席巻!

ほかにはないクールな出で立ちは
西海岸の有力ショーでも注目の的!

アメリカで取材をしていると、クルマ好きに国境はないと思うことがよくある。多様性に寛容なカリフォルニアでは特に。トランプ大統領の誕生で先行き不透明とはいえ、独立宣言からこのかた、これまでもいろいろあった国だけに、最終的には民主的になんとかなってくれることを期待するばかりだ。

さて、そのカリフォルニアで『デイリー・ドリブン・レボリューション』というオーナーズクラブを運営しているデビッド・パチェコは、JDMをこよなく愛するカーガイだ。アメリカ人であるデビッドにとって日本車は輸入車ということになるわけだが、デビッドに言わせれば国産車であるアメ車のほとんどは「ガタイもエンジンもでかくて四角いだけのクルマ」ということになるらしい。

ギュッと凝縮されたサイズ感にスポーティなスタイリング。その中にハイテクを詰め込んだ日本のスポーツカーが国境を超えて愛される理由は、それがクルマとしての根源的な魅力を備えているからに他ならないと、あらためて実感させられる。

そんなデビッドの愛車は11年式のランエボX。彼の地では“EVOLUTION”を“EVO”と短縮した場合、「イヴォ」と発音するので、ここでも郷に従ってイヴォで通すことにしよう。

デビッドのイヴォにはレイズ、ファルケン、エンドレス、バリス、ボルテックス、クスコと、日本人に馴染み深いブランドのパーツがてんこ盛りだ。日本では「性能ありき」のチューニングが主流ともいえるエボXだが、ショークオリティを追求しているデビッドのイヴォは、われわれ日本人に新鮮な印象を与えてくれる。

実際に人と同じ手法でカスタムすることは避けるように心掛けているそうで、JDMパーツを多用する一方、エアロやエンジンルームにはワンオフのカスタムワークを数多く取り入れ、常にオリジナルであることを追求している。

クラブの名前にもなっている通り、デイリー・ドリブン(日常的な街乗りドライブ)がクルマ作りの基本になっているが、パワーは529hp(約536ps)、トルクは425lb・ft(約58.6kgm)とパフォーマンスは十二分。アメリカでは手軽に手に入れられるエタノールとガソリンの混合燃料であるE85を使用するほか、「いかにタービンをエンジンルームの目につく位置に配置するか」という発想もアメリカ流でカッコイイ。

デビッドが代表を務めるデイリー・ドリブン・レボリューションは2010年にわずか5台のクルマとオーナーで発足したそうだ。だが、現在の登録メンバーとクルマは20台以上にのぼり、地域もカリフォルニアだけでなく、ニューヨーク、シカゴ、そして日本、韓国、ギリシャとワールドワイドな広がりを見せている。

車種はイヴォのほかWRX STIやMR2など、ほとんどが日本車だ。デビッドにとっては、自分のイヴォが雑誌などのメディアに取り上げられることもひとつの到達であるとのこと。その喜びは家族同然の付き合いをしているチームの仲間たちと分かち合う。その気持ちが、またチームの団結を生むのだ。

PHOTO:Akio HIRANO  TEXT:Hideo KOBAYASHI

Boostjunkiesのエキマニを取り付け、一躍エンジンルームの一等地へと引き出されたタービンは、Compturbo製の6262ターボを採用。ダウンパイプ、インテークパイプ、インタークーラーパイプはすべてカスタムで、エキゾーストの出口はドラッグレーサーばりのボンネット出しとなっている。燃料にE85を使用する上でフューエルラインを改良。NOSでドーピングもされている。もちろんワイヤータックやバルブカバーのパウダーコーティングなど、見せるための技も導入。ちなみに、ヒューズボックス上の『オレ流★改』のステッカーは、かつてOPTION誌で作ったノベルティ(のコピー)だ!

TE37にファルケンを組み合わせる足元だけにフォーカスすれば、とてもアメリカ人がアメリカでやっているカスタムには見えない。スポークから覗くビッグキャリパーも日本が誇るエンドレスで、フロント6ポット、リヤ4ポットが組み込まれている。KWのV3コイルオーバーサスでローダウンされ、スタンスもキマっている。

バリスのフロントバンパーとカーボン製スプリッター、サイドスカートを装備し、リヤウイングにはボルテックスを採用。リヤのディフューザーとアンダーボードは地元のCRZYエンジニアリングが仕上げ、ショーネームである“THE BLUE PRINT”が型抜きされている。左側のヘッドライトはPassword JDMのカーボンエアダクトに交換され、タービンへとフレッシュエアを送り込む。

クスコの7点ロールケージやKeysレーシングのステアリングホイールなど、インテリアにもJDMを多数取り入れている。追加メーターはアメリカのProsport製。ピラーやルーフライナーにはスエード表皮をカスタムで張り合わせ、オリジナリティを表現した。

オーナーのデビッド・パチェコ。子供の頃からクルマが好きで、スタイル、キャラクター、ディテールのすべてがハイレベルな日本車は「カスタムを楽しむ上でベストなプラットフォーム」と語る。チームを支える幼馴染のジェシー・ラミレスも無類のJDM好きにして、OPTION誌の大ファン。ふたりとも今回の取材をことのほか喜んでくれた。

スペック

■エンジン&ドライブトレイン:4B11改/Compturbo 6262ターボ/Boostjunkies サイドワインダーエキゾーストマニホールド/カスタムインタークーラーパイピング、インテークパイピング、ダウンパイプ/AMS インタークーラー、フューエルレール/Grams Performance 2200ccフューエルインジェクター/AEM フューエルポンプ/3ポートブーストソレノイド/Mishimoto X-Lineラジエター/Tial ブローオフバルブ、ウエストゲート/Nitrous Supply ダイレクトナイトラスポートインジェクション、150ショットダブルナイトラスタンク

■フットワーク:KW V3コイルオーバー/CUSCO 前後ストラットバー

■ブレーキ:エンドレス ビッグブレーキキット(F6ポット R4ポット)、チタニウムローター/Stop Tech ステンレススチールブレイデッドブレーキライン

■ホイール:ボルクレーシングTE37クラシックブロンズ(10.5J×18+15)

■タイヤ:アゼニスRT615k(275/35-18)

■エクステリア:バリス VSDCカーボンスプリッター、フロントバンパー、サイドスカート、テールライト/ボルテックス GT Type5ウイング/CUSCO ウインドウベント/3M カーボンルーフラップ/JUN カーボンファイバーミラー/カスタムレトロフィットヘッドライト、フェンダーベントラップ/Password JDM カーボンエアダクトヘッドランプ/CRZY Engineering カスタムアンダーボード、カスタムディフューザー

■インテリア:CUSCO 7ポイントロールケージ、カスタム強化バー、シフトノブ/Prosport ゲージ/Keys Racing ステアリングホイール/ワークスベル ステアリングハブ/カスタムプレミアムスエードインテリア/ビートラッシュ パーティションパネル/Broadway ルームミラー300mm/Rockford Fosgate インダッシュステレオ

web option編集部

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