【JUN 420R】エンジン屋の意地が作り出した1500psオーバーのR35GT-R

ノッキングの不安を取り除くアルコール燃料を使ってブースト2.5キロを実現!!

実測1531.8psを誇るチューンドGT-R

機械加工を得意とする田中工業を母体としたチューニングショップ、JUNオートメカニック。チューニング黎明期より、車種/ステージを問わないマシンメイクを重ね、OPTIONの誌面を賑わせてきた。

時には最高速やドラッグで海外までも遠征。有名なところでは、ボンネビルスピードウイークで419.81キロという記録を達成、区間記録としては420キロをオーバーさせた。1991年の出来事である。

また、自らレース車両を製作・メンテナンスしてGT選手権に出場していた時期もある。しかも、当時JUNオートメカニックがエントリーしていたのは、自動車メーカー中心のGT500クラス。真剣に巨大な自動車メーカーと対峙、厳しいレギュレーションの中で、自動車メーカー勢を抑えてストレート最速の称号を得たこともある。元来エンジン屋であるJUNオートメカニックにとって、ストレートスピード最速=エンジン性能の証明と喜んでいたことを思い出す。

その後の大きなチャレンジとしては、2002年から5年間、OPTIONとコラボでZ33による公道最速競技「シルバーステイツ・クラシックチャレンジ」に挑戦したプロジェクトも忘れてはいけない。そう、アタック中にリヤタイヤがバーストして300キローオーバーから横転クラッシュを披露したあの事件が起こったレースだ。記録こそ残せなかったものの、当時からの読者の記憶には深く焼き付いていることだろう。

このように、高い技術と気概でチューニングを切り開いてきたJUNオートメカニックが、発売以来一貫して車両の製作やエンジンパーツの開発に取り組んできたのがR35GT-RとVR38DETT。そして車両の発売から10年を過ぎた今、その集大成として開発を進めているのが、この420Rと名付けられたデモカーなのだ。

このマシンはJUNが長い時間をかけて開発を続けてきたアルミウエットライナー式の強化スリーブを用いての排気量拡大を軸に、多くのNEWアイテムを用いた意欲的なチューニンドスペックを誇る。その出力は1500psオーバー、今後はアルコール系燃料を用いてさらに上を目指していくというからハンパではない。

新たな手法や技術を多数盛り込んだこのR35GT-Rを世界に誇れるスペックのマシンへと昇華させていく。JUNオートメカニックの躍進に期待したい。

スペック

エンジン:VR38DETT改4.2L(設定ブースト圧2.5キロ 1531.8ps/152kgm)JUN カムシャフト(IN&EX272度)、98φピストン、H断面コンロッド、92mmストロークCNCクランク、インマニ、エキマニ/ギャレット GTX3582Rタービン/LIEENY CNCガードル、フロントパイプ、マフラー/インジェクターダイナミクス・2000ccインジェクター/COBチューン アクセスチューナー/トラスト インタークーラー、プロフェック/コーヨー・ラジエター

ドライブトレイン:ドッドソン PRO MAX11クラッチ

フットワーク:エンドレス・ジールファンクション(F22kg/mm R14kg/mm)

ホイール:アドバンレーシングGTプレミアムバージョン(11J×20 +5)

タイヤ:ダンロップSPスポーツマックスGT500(285/35-20)

エクステリア:JUNワイドボディキット/サード GTウイング

98φのピストンと92mmストロークのクランクで約4160ccまで排気量を高めるVR38DETT用の排気量アップシステム。ボア径を広げると、耐久性が保たれないと言われてきたシリンダーブロックだが、F1にも使用されるカプリコーン社のアルミウエットライナーや、リニー社のアルミ削り出しクランクキャップ(ラダー式A7075 T7 ガードル)で補強するなどして対策。

タービンはGCGが取り扱うGTX3582Rを左右バンクに1基づつ配したツイン仕様で、最大ブースト圧は2.5キロとされている。ECUセットアップはコブチューンのアクセスポートを使用する。

現在は市販ハイオク、レースガソリン、アルコール燃料などを取り混ぜながらテストを続けているが、全体の初期セッティングが完了した後はアルコール燃料を使用し、ブースト圧を高め出力の追求を勧めていきたいという。すでに、燃料系はルコールへの対応も完了している。

エクステリアはオリジナルのワイドフェンダーやバンパーなどを装着。エキゾーストはフロントパイプから全てリニー社のものを装着してテストしている。

1500psオーバーマシンとは思えないほど上品にまとめられたインテリア。センターコンソールにマウントされたアクセスポートとe-01以外はノーマルだ。ストリート仕様のため、車重がかさむのは致し方ないところ。

web option編集部

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