【朝霞の種馬 GT-R】RB26改2.9Lの強心臓を持つBNR32筑波タイムアタッカー!

デートカーとしても活躍するアタッカー狙うは筑波アマチュアR最速の座!

空力からサスまで徹底チューニング

「朝霞の種馬」という通り名を知っているってOPTION読者も少なくないはず。筑波、鈴鹿、オートポリス、菅生といったサーキットで開催されているタイムアタックイベント『Attack』の選手会長として、愛機のBNR32で参戦。誌面にもたびたび登場していた有名アマチュアドライバーだ。

そんな種馬の愛機だが、ベストタイム57秒196を記録した2015年3月から、大幅なアップデートが行われた(2016年時点)。エンジンはHKSの2.8L仕様から、BCの2.9L仕様へ。補機類もタービンや制御ユニットの変更に始まり、インマニやエキマニも刷新。最高出力はなんと850psにまで高められている。

さらに、タイムアタックシーンにおいて最大のトレンドとなっているエアロメイクも、時間を掛けて作り込んできた。空力を徹底追求したフロントバンパーと大型の2枚カナードは、ボディショップニュータイプのスペシャルメイドだ。合わせて、フロントフェンダー上部にビス留め装着していた5連ダクトの埋め込みやステッカーの整理が行われ、以前はやや雑多な印象があったエクステリアが、スッキリとまとまったイメージへと変貌。

ちなみにこのマシン、ナンバー付きであることも拘りのひとつ。「セミパイプフレーム化しているサーキット仲間やライバルも増えているんですよ。負けたくないしボクもやりたい!…んですけどねぇ。でも、普段から乗れてデートにも使えるのに速い!! そんなGT-Rのほうがカッコいいじゃないですか!」と朝霞の種馬は語ってくれた。

 

製作が間に合わずアタックできなかった15-16シーズンの悔しさは、来期に爆発するハズ。まずはホームコース筑波2000で、56秒台を飛び越えての55秒台入りを狙う!

(2016年6月掲載)

PHOTO:Akio HIRANO 取材協力:ハイテックパフォーマンス

スペック

■エンジン:RB26DETT改2.9L仕様(850ps/90kgm)/BC ピストン、コンロッド、クランクシャフト/HKS カムシャフト(IN&EX272度10.2mmリフト)/サンアイ ビレットタービン(TF-08)/iR ワンオフエキマニ/プラズママン インマニ、スロットル/BOSCH 1000ccインジェクター、燃料ポンプ×2(送り用)/ニスモ 燃料ポンプ(吸い上げ用)/Link フルコン/ARC インタークーラー/トラスト 20段オイルクーラー、3層ラジエター/ハイテックパフォーマンス フルチタンマフラー、ヘッドチューン/ケミテック クーラント

■ドライブトレイン:ホリンジャー シーケンシャル6速ミッション/ATS LSD(F1.5ウェイ R2ウェイ)/4.1ファイナルギヤ

■サスペンション:アラゴスタ 車高調/ハイパコ スプリング(16.1kg/mm)/BNR34用メンバー/イケヤフォーミュラ ナックル、アーム類/ナギサオート アーム類/ガレージワーク フルスポット溶接、サイドシル補強/ボディワークス ウインドウ開口部補強

■ブレーキ:エンドレス MONO6キャリパー+355mmローター(F)、MONO4キャリパー+330mmローター(R)

■ホイール:ボルクレーシングTE37RT(11J×18)

■タイヤ:アドバンA050(295/30-18)

■インテリア:ナルディ36φステアリング/レカロ SP-A/オクヤマ ボディショップオガタ製作18点式ロールケージ/イズミー ダッシュボード張り替え/デフィ 追加メーター

■エクステリア:ボディショップニュータイプ フロントバンパー、カナード、アンダーパネル/ショーリン サイドステップ、リヤバンパー、フロントワイドフェンダー加工/TM工房 リヤワイドフェンダー/ベネテック ドライカーボンボンネット、ドライカーボンルーフ、スワンネックGTウイング

フレーク入りの水色ボディカラーはRE雨宮の風林火山号を真似たもの。ダクトをセンターのみに配して空気抵抗を低減させたフロントバンパーと、その両サイドの大型2連カナード、大型アンダーパネルは、ニュータイプがこのマシンのために設計し、空力形状に特化させたモデルだ。295タイヤをインストール可能なフロントフェンダーはショーリン製がベースで、上部にレディゴーネクストのエアダクトを埋め込む他、三連スリットの最下部は追加加工したもので「アディダスマークみたいでしょ」とのこと。マグブルーのボルクレーシング TE37RTは、この撮影に合わせて新調したものだったりする。ベネテックのドライカーボン製パーツもふんだんに採り入れて軽量性も追求。現在の車重は1350kgだ。

デートカーを標榜するだけに、アタックマシンらしいスパルタンさの中に、お洒落さも兼ね備えるインテリア。ダッシュボードはイズミーの手によりアルカンターラが張り込まれている。ちなみにサイドバーは「ミニスカの女の子を乗せるときにも役立ちます」とは種馬の弁。なお、軽量化のためにエアコンは泣く泣く取り外した。

RBユニットにはBCの2.9Lキットが組み込まれる。タービンはビレットインペラ採用の三菱製TF-08。ハイパワーなだけではなく、Vカムなしでも低域からのレスポンスにも優れるスペシャルモデルだ。また、エキマニはiRによるワンオフもの。一方、サージタンクとインマニは耐久性に定評のあるオーストラリアの吸気系メーカー、プラズママンのものをセレクト。最大ブースト圧2.3キロ時に850psを発生させる。

「BNR32に乗り替えて10年目。筑波55秒台を目標にエンジンもエアロも作り込みました。でもパドルシフトにもしたいですし、本当はパイプフレーム化もしたいんです。でも“種の保存”もBNR32の使命だったりもするじゃないですか。しばらくはこの仕様のまま、タイムアタックを楽しみますよ」

web option編集部

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