【土屋雅司GT-R】JGTCマシン同様の全幅1880mmワイドボディを纏うBNR32!

ノーマルらしさとGTマシンの迫力を両立する矛盾を具現化した唯一無二のワイドボディ

オリジナルブルーでオールペン!

「BNR32の存在を知り、スカイラインGT-Rというカッコ良すぎる車名に衝撃を受けたのは小学生の時でした」と言う土屋さんは現在36歳(2016年当時)。以来、BNR32に乗る事を目標にして、ついに念願を叶えたのが20歳の時。ほぼノーマルだったマシンは15年の時を掛けてチューニングとカスタムを重ねてきた。

そのテーマは「もしBNR32が快適装備を残しノーマルのプレスラインを纏ったまま、GTマシンになったら」というもの。

エンジンは2.8L化するとともにHKSのVカムシステムを採用することで低中速トルクを増強。タービンはGT2530Kaiツインを選び、高回転まで軽快に吹け上がるフラットな加速と鋭いレスポンスを獲得した。「定番ですけど」と土屋さんは語るが、速さに加えて街乗りの快適性をも重視するには最善の選択と言える。

そして最大のハイライトは、全幅が1880mmになるように拘って製作したワンオフのワイドボディだ。この数値は「JGTCでRB26を搭載した最後のGT-Rが好きで、その全幅に合わせました」とのこと。しかも、純正のプレスラインを活かすことでノーマルらしくも見せつつ、リヤフェンダーをハイカット風に加工してGTマシンのような迫力をも魅せる。

拘りはボディカラーにも及ぶ。「トラストのBNR32デモカー、グレッディRXに憧れていたので、ブルーメタリックは絶対だったんですけど、人と同じじゃつまらないと思って」とオリジナルで調合。一見、BNR34のベイサイドブルーのようで、見る角度や光の当たり方によって、水色や紫にも見える、車両テーマに則したスペシャルカラーとなっている。

ノーマルイメージを維持しながらGTマシンの迫力も演出するという難題を、性能面でもビジュアル面でも実現することに成功しているが、「まだまだやりたいこともあります」と土屋さん。さらなるアップデートの行方が気になるところだ。

PHOTO:Akio HIRANO

■エンジン:RB26DETT改(600ps/70kgm) HKS 2.8Lステップゼロ、VカムシステムSTEP2、GT2530タービン×2、F-CON Vプロ、EVC3、フューエルデリバリー、スーパーパワーフロー、スペシャルパイピングキット/東名パワード ポンカムB(EX)、フューエルポンプ/トラスト 2層インタークーラー、13段オイルクーラー/ニスモ 600ccインジェクター、サージタンク、フロントパイプ/サード・フューエルレギュレーター、メタル触媒/柿本改 Regu.06&Rマフラー/N1オイルポンプ/HPI ラジエター

■ドライブトレイン:ORC ツインプレートクラッチ/軽量フライホイール

■サスペンション:テイン TYPE-RA車高調

■ブレーキ:ブレンボ F50キャリパー+380mmφローター(F)、ロータスキャリパー+330mmローター(R)/ステンメッシュホース/BNR34用マスターシリンダー

■ホイール:ボルクレーシングTE37SL(11J×18)

■タイヤ:ポテンザRE050A(285/35-18)

■インテリア:モモ モデル80/レカロSP-G/KSPエンジニアリング カーボン3連メーターパネル/トラスト ピラーメーターパネル、追加メーター(水温、油温、油圧、燃圧)/ニスモ 3連メーター、フルスケールメーター

■エクステリア:ワンオフ ワイドボディ、サイドステップ/ニスモ フロントバンパー、フードトップモール/サード GTウイングPRO(1810mm)/アブフラッグ フロントアンダーディフューザー/トップシークレット リヤアンダーディフューザー、ボーテックジェネレーター

純正色のようで特別な、オリジナルのブルーで彩られたボディ。フェンダーは前後ともに片側60mm拡大して、2002年のJGTC仕様と同じ全幅1880mmというワイドフォルムを構築している。ノーマルのプレスラインを活かしつつ、リヤフェンダー後端はハイカット仕立てとして後続にワイドタイヤをアピールする。また、GTウイングは市販モデルより100mm大きなサードの特注仕様だ。

メーター類はキレイにパネルに収め、トリムの多くは新品に交換することで、車内は年式を感じさせない。快適装備をフル搭載しながら、フルバケットシートやバックスキンのステアリングで、GTマシンのコクピットのような雰囲気を演出。樹脂パーツ類は定期的にツヤ出しの保護剤で磨いたり、DIYで塗装するなどしてコンディションを保つ様に心がけていると言う。

速さと街乗りの快適性を両立した走りを実現するエンジンは、2.8L化+Vカムシステム仕様。燃料系や冷却系のバランスを考慮して強化し、タービンはGT2530ツインに換装。VプロによるDジェトロ制御が行われる。低速からトルクが立ち上がり加速力と、NAのように吹け上がるレスポンスが自慢と語る。

「生涯このBNR32に乗り続けようと思っています。まだまだ手を入れたい部分やリフレッシュしたい箇所は山ほどあるので、この先も保存とチューニングを兼ねた楽しいGT-Rライフを送っていきたいですね」

web option編集部

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