「低価格・低燃費・安全装備」三拍子揃ったコスパの高い軽自動車トップ5【2021年版】

■「はやい、安い、うまい」軽自動車はこれだ!

かつて、「アルト47万円!」という低価格で人気となった軽自動車。現在は車両本体価格が約86万円〜約250万円となっていて100万円以下で購入できるモデルはかなり少なくなっています。

今回は人気の高い軽自動車の中で、車両本体価格、燃費性能、安全装備の充実度という3つの項目でコストパフォーマンスの高い車種のトップ5を選んでみました。

●スズキ アルト A(94万3800円)

コストパフォーマンス軽自動車5選
スズキ アルト

最もコストパフォーマンスが高いモデルとなったのが、12月10日にフルモデルチェンジを行ったばかりのスズキ アルト A(2WD車)です。

軽自動車のベーシックモデルといえるアルトですが、新型アルトは軽量・高剛性のプラットフォーム「ハーテクト」や環状骨格構造や高減衰マスチックシーラーの採用によって操縦安定性や乗り心地を向上させているのが特徴です。

また、今回のフルモデルチェンジでアルトは全モデルに、夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポートをはじめとした「スズキセーフティサポート」と呼ばれる運転支援システムを標準装備しています。

車両本体価格が100万円以下のエントリーグレードのAでも運転支援システムが充実し、燃費性能もWLTCモードで25.2km/Lを実現しており、最高のコスパを誇ります。

Aグレードでは装備が簡素すぎる! という人にはマイルドハイブリッドシステムを搭載し、WLTCモードで27.7km/L(2WD車)を実現している車両本体価格109万7800円のハイブリッドSがオススメです。

●ダイハツ ミライース B“SAIII”2WD(92万6200円)

コストパフォーマンス軽自動車5選
ダイハツ ミライース

「低燃費」「低価格」「省資源」を実現した第3のエコカーとして登場したダイハツ ミライース。2017年5月にフルモデルチェンジを行い、2代目となる現行モデルが登場しました。

ダイハツの新世代クルマづくりである「DNGA」の原点を確立したモデルで、エントリーグレードの B“SAIII”2WDは車両本体価格92万6200円。しかも世界最小サイズの高性能なステレオカメラを採用した衝突回避支援システム「スマートアシストIII」を標準装備しています。

搭載している660cc直列3気筒自然吸気エンジン+CVTというパワートレインの燃費性能はWLTCモードで25.0km/Lとアルトにわずかに劣ります。

ビジネス向けグレードのB“SAIII”2WDでは装備が物足りないという人には、パワーウインドウなど快適装備が標準装備となる車両本体価格95万9200円のL“SAIII”2WDが狙い目となります。

●ダイハツ ミラトコット L“SAIII”2WD(116万2700円)

コストパフォーマンス軽自動車5選
ダイハツ ミラトコット

2018年に登場したダイハツ ミラトコットは、ベーシックモデルであるミライースをベースに、女性を中心とした幅広いユーザーに向けて開発されたモデルです。

運転支援システムはミライースと同じ、世界最小サイズの高性能なステレオカメラを採用した衝突回避支援システム「スマートアシストIII」を標準装備しています。

誰でもやさしく乗れる、エフォートレスなクルマを目指して、ボディデザインは車両感覚がつかみやすく死角の少ないパッケージを実現しているのが特徴です。

搭載している660cc直列3気筒自然吸気エンジン+CVTというパワートレインはミライースと同じですが、燃費性能はWLTCモードで22.6km/Lとなっています。多彩なボディカラーが用意されており、自分に個性に合った仕様が選べるのが魅力です。

●ホンダ N-WGN G ホンダセンシング2WD(129万8000円)

コストパフォーマンス軽自動車5選
ホンダ N-WGN

2019年7月に登場した2代目となる現行型ホンダ N-WGN/WGNカスタムは、ひとりひとりの毎日の暮らしになじみ、誰もが心地よく使え、親しみやすさを感じるクルマを追求したモデルです。燃料タンクを前席の下に収めるHonda独創のセンタータンクレイアウトを採用し、毎日の運転をより心地よくする広い室内空間と使い勝手のよい荷室が特徴。運転席には、テレスコピック&チルトステアリング機構を採用し、最適な運転姿勢を確保できます。

安全装備では、ベーシックグレードのN-WGN G・ホンダセンシング2WDでも渋滞追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)をはじめとした10の機能をパッケージング化した、先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」が標準装備となっています。

N-WGN G・ホンダセンシングに搭載されているパワートレインは660cc直列3気筒DOHCエンジン+CVTで、燃費性能はWLTCモードで23.2km/Lを実現しています。

スポーティな外装のカスタムやパワフルな走りを楽しめるターボエンジンも用意していますし、備え付けのボードを使えば上下2段に積み分けることができるアレンジ可能な荷室も特徴です。

●ダイハツ タフト X 2WD(135万3000円)

コストパフォーマンス軽自動車5選
ダイハツ タフト

2020年6月に登場したダイハツ タフトはダイハツの新世代クルマづくり「DNGA」を採用した第3弾となる軽クロスオーバーです。

スクエアボディと高い最低地上高、大径タイヤ等により、SUVらしいタフさや力強さを表現。インテリアでは、前席上には大きなガラスルーフ「スカイフィールトップ」を全車標準装備し、新しい価値を提案しています。

安全装備では、約3年半ぶりに新型となったステレオカメラを採用。さらに、カメラ認識処理変更により検知性能が向上した進化した「スマートアシスト」を搭載しています。衝突回避支援ブレーキの対応速度引き上げをはじめ、ふらつき警報機能、標識認識種類増加など5つの機能を追加し、全17種類の予防安全機能を搭載しています。

タフト X 2WDに搭載されている660cc直列3気筒DOHCエンジン+CVTというパワートレインの燃費性能はWLTCモードで20.5km/Lを実現しています。

最低地上高190mmを確保した高い悪路走破性。そして、汚れに強いリアシートや荷室などアクティブな人に嬉しい装備が充実したモデルとなっています。

(文、写真:萩原文博)

※この記事は2021年12月14日に再編集しました。

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この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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