10年ものロングセラー「トヨタ・エスティマ」がマイナーチェンジで「Safety Sense C」を標準化

印象的な大開口のエアインテークを含むアッパーグリル、サイドまで回り込んだ薄型のヘッドランプ、張り出したバンパーコーナーの造形がワイド感を強調。ディテールでは、LEDクリアランスランプと組み合わされた「Bi-Beam LEDヘッドランプ」やデイライト機能付のLEDアクセサリーランプもスタイリッシュな見た目に貢献しています。

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最近のトヨタ顔になったわけですが、現行シエンタが売れていることもあってエスティマでも概ね支持されそう。

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リヤでは、立体的に造形された赤基調のリヤコンビネーションランプになったのが大きな変更で、LEDライン発光ストップランプと面発光テールランプとの組み合わせにより、先進性を主張。

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一方のインテリアでは、合成皮革が採用されたインパネにアクセントステッチの加飾が施され、よりモダンで上質な雰囲気になっています。さらに、横長のサテン調加飾オーナメントがワイド感を演出し、サテン調加飾のステアリングホイールとともに上質感が表現されています。

メーターも新意匠のオプティトロンメーターになり、先進性を高めつつ、視認性を向上。また、マルチインフォメーションディスプレイ(4.2インチTFTカラー)が標準装備され、大型ナビと一体化したタブレット端末のようなセンタークラスターには、直感的な操作が可能な静電式スイッチが採用されています。

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装備では、衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームがセットにされた衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」が全車に標準装備されたのがトピックス。

走りにも手が入れられていて、コイルスプリングをはじめとしたサスペンションのチューニング最適化などにより、操縦安定性の確保に加えて、より上質な乗り心地を実現したとしています。

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気になる価格帯は2.4Lガソリンのエスティマが327万1418円〜370万473円、2.4Lエンジンを積むエスティマハイブリッド(E-FOUR)が431万1163円〜492万8727円。グレードが整理され、「X」や「G」がなくなり、人気の「アエラス」系となっています。価格は約7万円〜17万円ほどアップとなっていますが、内容を考えると妥当といえるかもしれません。

今回のマイナーチェンジは、ホンダ・オデッセイがハイブリッドの追加を中心としたマイナーチェンジへの対抗策とも推測でき、エスティマ対オデッセイの販売競争が激化しそうです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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