【CCOTY2015】マーケットに新風を吹き込むトヨタ・シエンタに10点

トヨタの燃料電池車「MIRAI」と、FF最速モデルのホンダ「シビックタイプR」。キャラクターとしては正反対に見えるモデルを選んだ理由は、じつは似ています。「日常性のある特別なクルマ(スーパーカーカー)」というリアリティのある新ジャンルを、この2台に感じたのでした。

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ホンダでいえば新型NSXの登場までカウントダウンがはじまっていますが、そうしたスーパースポーツ、スーパーカーは庶民には手の届かないどころか、リアリティを感じづらい価格帯となっています。

その点、シビックタイプRは、シビックという名前からすると高価に感じる面もありましょうが、絶対的な価格帯としては夢を見ることができるギリギリのラインを提示しているという印象を受けます。

リアシートや十分なラゲッジスペースを持つ5ドアボディでありながら、ニュルブルクリンク北コースで7分50秒という速さを実現していることも「エブリディスーパーカー」というカテゴリーの芽吹きを感じさせます。

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2015年時点での購入補助金を考慮すると、シビックタイプRと同等レベルとなるMIRAIですが、水素燃料電池車としてのレア度や水素ステーションなどのインフラ整備がまだまだ必要なことなど、いろいろな面で特別なクルマであることは間違いありません。

もっとも、インフラ整備のほか、生産性の向上やコストダウンも期待されていますので、そうしたレア感は今に限った話かもしれませんけれど、しばらくは特別なクルマというキャラクターであり続けそう。もちろん、燃料電池車のリアリティを感じさせたことでも、2015年の記憶に残る一台です。

いずれも前輪駆動車で4人乗りという共通点もありますが、それは偶然なのでした。

この記事の著者

山本晋也

山本晋也 近影
日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。