マツダ・SKYACTIVE-Rの開発はここまで進んでいる!

そうした中、産経新聞が22日、マツダの藤原清志常務執行役員に現在のロータリーエンジンの開発進捗状況について取材した記事を掲載しました。

同紙によると、その開発は既に6合目にさしかかっているそうで、課題のクリアに目処がついており、小飼社長の説明どおり名実共に「SKYACTIVE-R」を名乗れる可能性が高まっている模様。

開発に際してはコンピューター解析技術の進化により、従来出来なかったことが可能になったことが大きいようで、エンジン稼働中の内部の状態が把握できるようになったことがブレークスルーに寄与したといいます。

MAZDA_COSMO

商品化の時期は、ロータリーを世界で初めて搭載した「コスモ・スポーツ」の発売(1967年)から50周年にあたる2017年が有力のようで、現在、市場での様々な使われ方を想定した評価を行っている段階のようです。

同社はロータリーエンジンの用途として、スポーツカーへの搭載以外にもEVの航続距離を増すためのレンジエクステンダー用や、定置式発電機用としても検討しているそうで、将来的には水素燃料も使えるようにする考えとか。

マツダのシンボルとも言える世界初の量産ロータリーエンジンの歴史は新技術の投入により、間違いなく今後も継続されそうです。

ルマンで優勝した“787B”を頂点とする「ロータリースピリット」の火はやはり
消えてはいませんでした。

同車の空気を切り裂くロータリーの咆哮を聴くたびに、何だかワクワクして来ます。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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