新型CX-9に搭載するマツダSKYACTIV初のガソリン直噴ターボが227馬力と控えめなワケは?

SKYACTIV-G2.5T11208

ダウンサイジングターボがトレンドとなっている中で、あえてターボとは距離を置いているように見えたマツダですが、実用ターボというコンセプトを掲げ、満を持しての登場といえます。

その「SKYACTIV-G 2.5T」のメカニズムにおける特徴は「高圧縮比」、「ダイナミック・プレッシャー・ターボ」、「クールドEGR」、そして「高効率燃焼の踏襲」という4点。

中でも注目は、「ダイナミック・プレッシャー・ターボ」でしょう。

これはタービン手前に配したバルブを使って、運転条件に合わせた排気脈動に変化させる世界初のテクノロジー。1620rpm以下の低回転域では、バルブを絞ることで、排気干渉を抑え、排気圧力の脈動を活用して高いタービン駆動力を実現しています。つまり、低速域でのターボラグを解消することができるというわけです。そうして、十分な排気エネルギーを得られるようになるとバルブを開くことで、通常のターボと同様に稼働。レスポンス重視のターボチャージャーは上の領域でのツマリ感も出ますが、二面性を持つターボチャージャーというわけです。

ひとまずCX-9への搭載が明らかになっているだけで、他車種への展開はアナウンスされていませんが、日本への導入も期待したい最強のSKYACTIV-Gが登場です。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也

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日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。