新型プリウスは燃費リッター40キロになるのか?

アメリカで、北米仕様を初公開したプリウスですが、発売については2015年末に日本でのセールスを皮切りに、世界展開する予定と発表されています。

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そして気になる燃費性能です。

現時点では、新しいガソリンエンジンの最大熱効率が世界トップレベルとなる40%を超えること、従来通りのフルハイブリッドシステムながらすべてのユニットで軽量化・コンパクト化を図っていることがアナウンスされています。

これまでプリウスの進化は燃費性能の向上が象徴してきました。

エンジンの最大熱効率とリンクさせて、新型は40km/Lの燃費性能を実現するというウワサもあります。

だとすると、3代目プリウスに対して、3割もの燃費性能アップを果たしていることになります。

しかし、初代から2代目で燃費性能は約14%改善、2代目から3代目では7%の改善にとどまっていて、3割の改善というのはにわかに信じられません。

また、新型については3代目の燃費性能(JC08モード燃費 30.4~32.6km/L)に対して10%の改善を目指しているという話は、2013年に公になっています。

そうした過去の話から予想すると、新型プリウスのJC08モード燃費は35~36km/Lとなってしまいますが、それでは枯れたハイブリッドを搭載するトヨタ・アクアの37.0km/Lには届きません。

新型プリウスのアグレッシブなフォルムを示すように、また技術的ショーケースとしてのキャラクターから、日本仕様ではアクアを越える燃費性能が期待されているのです。

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(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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