【ゆとり世代のチョイ乗り報告】これが真の姿!? 本領発揮の「MINI ジョン・クーパー・ワークス」に試乗!!

真の姿となって、目の前に現れた「ジョン・クーパー・ワークス」。

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まず目を引くのは、大きく口を拡げて立体感が増したフロントバンパーや、赤いラインが入ったメッシュグリル、風洞実験を経て開発された大型リヤスポイラーなどの専用パーツの数々。さらに、足元を飾るブレンボ製ブレーキ。

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可愛らしさを残しているとはいえ、一部の隙すら感じさせない。強敵の予感……不敵に微笑みながらこちらの力量を測っているようです。

さっそく気を引き締めて室内に入ってみます。

メーターやドアパネルとドライバーの間隔がタイトなこととレイアウトは変わりませんが、ホールド性を高めたバケットシートや随所にあしらわれたレッドのアクセントなど「ジョン・クーパー・ワークス」ならではの装飾を見て触れていると、徐々に血が湧きたってきます。

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そんな内外装の武装のほか、エンジンにも手は加えられていて、直列4気筒ターボは231ps/320Nmへと向上しています。エンジンを掛けると響く野太いサウンドは高性能車でお約束の演出ですが、エンジンの振動がボディとステアリングを通してドライバーに伝わってくるのがダイレクト感を掲げる「MINI」らしい。

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車重は1280kgと軽いため、とにかく早い。ちょっと踏み込んだ瞬間に、ドンッという衝撃と豪快な排気音を伴って怒涛の加速を開始!! 組み合わされる6速ATがスピーディに変速し、グングンと車体を前へ前へと押し出していく。0-100km/hで約6秒、最高速度260km/hオーバーの実力は伊達じゃない。

ノーマルモードにあたる「MID」でこれなら、いったい「スポーツモード」はどうなってしまうのか?

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シフトレバー後方のスイッチを左に傾けると「最高のゴーカートフィーリング」の表示とともにセンターメーターの外周が赤く点灯した……と思った瞬間、ギヤが1段下がり、排気音とステアリングの重厚感がさらに増し、再び背中を押す加速が。

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サスペンションも引き締められ、路面の凹凸をガッツンガッツンと遠慮なく車内に伝えるものの、コーナーでの踏ん張りは別格でロールの類を一切感じさせずにコーナーをズバーッと駆け抜けていきます。

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アクセルとステアリング、わずかなブレーキだけでクルマを操る感覚は、例えるなら“マリオカート”。アクセル全開でもコントローラーを傾けている方に進んでいってしまうような感じです。

クルマとしては独特な乗り味ですが、挙動変化など小難しいことを考えなくても思い通りに早く走れてしまるのです。むしろ、走る楽しさを伝えるには、これくらいシンプルかつストレートな方がわかりやすいかも。