DCT(デュアルクラッチトランスミッション)にありがちな低速時のギクシャクとしたショックはほとんど感じられません。開発責任者の青木 仁氏に伺うと、じつは多くのDCTが苦手とする発進時にひと工夫を凝らし、2速発進しているそうです。
さらに、同等の加速を少ない回転上昇で得られるというだけあって、室内はある程度踏んでいっても静かなのも朗報。
相反する要求にはなりそうですがせっかくのDCTだけに、さらにダイレクト感のあるシフトフィールがあればよりスポーティな仕上がりといえるでしょう。
DCTのセッティングは容易ではないのはいうまでもなく、同氏によると2速発進のほかに、モーターのトルク制御による補正も効いているそうです。
「スポーツ」モードにすると、7速DCTはよりスポーティな変速でダイレクト感が増しますし、減速時には自動で「ブリッピング」するほか、「アクティブサウンドコントロール」によるスピーカーからの音の演出もされます。
レジェンドはドライバーズカーとはいっても高級セダンであるだけに、個人的にはとくに後者は不要かなという気もしましたが、せっかくの「スポーツ」モードですから、時にはオンにして走りや変速を楽しみたいものです。
■ホンダ「レジェンド」画像ギャラリー[インテリア編]─ シフトポジションの選択はスイッチで操作する
https://clicccar.com/2015/03/29/300604/
■ホンダ「レジェンド」画像ギャラリー[エクステリア編] ─ 輝きを感じさせるヘッドライト
https://clicccar.com/2015/03/29/300588/
(文:塚田勝弘/写真:小林和久)