ホンダ・レジェンドのモーター内蔵7速DCTは2速発進でスムーズな走りを実現

DCT(デュアルクラッチトランスミッション)にありがちな低速時のギクシャクとしたショックはほとんど感じられません。開発責任者の青木 仁氏に伺うと、じつは多くのDCTが苦手とする発進時にひと工夫を凝らし、2速発進しているそうです。

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さらに、同等の加速を少ない回転上昇で得られるというだけあって、室内はある程度踏んでいっても静かなのも朗報。

相反する要求にはなりそうですがせっかくのDCTだけに、さらにダイレクト感のあるシフトフィールがあればよりスポーティな仕上がりといえるでしょう。

DCTのセッティングは容易ではないのはいうまでもなく、同氏によると2速発進のほかに、モーターのトルク制御による補正も効いているそうです。

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「スポーツ」モードにすると、7速DCTはよりスポーティな変速でダイレクト感が増しますし、減速時には自動で「ブリッピング」するほか、「アクティブサウンドコントロール」によるスピーカーからの音の演出もされます。

レジェンドはドライバーズカーとはいっても高級セダンであるだけに、個人的にはとくに後者は不要かなという気もしましたが、せっかくの「スポーツ」モードですから、時にはオンにして走りや変速を楽しみたいものです。

■ホンダ「レジェンド」画像ギャラリー[インテリア編]─ シフトポジションの選択はスイッチで操作する
https://clicccar.com/2015/03/29/300604/

■ホンダ「レジェンド」画像ギャラリー[エクステリア編] ─ 輝きを感じさせるヘッドライト
https://clicccar.com/2015/03/29/300588/

文:塚田勝弘/写真:小林和久

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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