人気の軽自動車/コンパクトカー選びで忘れてはいけない加速や走りのポイントは?

スモールカーのもうひとつの主役、コンパクトカーはどうでしょうか? その多くは1.0L〜1.5Lエンジンを搭載し、660ccの軽自動車よりも排気量が大きく、NAエンジンでも軽自動車の上限値64psを超える最高出力を発揮します。

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一方、軽自動車には最大トルクの上限はなく、コンパクトカーの1.0Lクラスを上回る最大トルクを発揮する車種もあり、街中のストップ&ゴーでは、1.0Lのコンパクトカーよりも活発な走りが可能ですが、先述したような高速道路や山岳路では、騒音や振動面、乗り心地などの面ではコンパクトカーが優位といえます。

1.3L、1.5Lと排気量が高まるにつれてコンパクトカーの優位性が高まり、さらにトヨタ・ヴィッツRSやホンダ・フィットRSなどのスポーツグレードですと、街中や高速道路はもちろん、急勾配が続く山岳路でもかなりのスポーツ走行が可能です。

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こうしたスポーツグレードでなくても、1.2Lや1.3Lエンジンを搭載するコンパクトカーであれば、シーンを問わず軽快な走りを披露し、トヨタ・ヴィッツやホンダ・フィットをはじめ、マツダ・デミオ、スズキ・スイフトなど高速道路や山岳路でも安定したコーナリングが可能で、安心感を得たい人にオススメ。

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中でも新型にスイッチしたデミオは、トルクフルなディーゼルエンジンや軽快感が際立つガソリンエンジン仕様も従来のスモールカーの領域を超えた走りのクオリティを身につけています。

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さらに、昨年マイナーチェンジしたヴィッツやアクアは、ボディ剛性を高めるスポット溶接の打ち増しや床下の補強材の大型化、ショックアブソーバーの改良などにより、しっかりとしたハンドリングを実現していて、静粛性も高まるなど上質さを増しています。

確かに軽自動車の魅力も見逃せませんが、走行するシーンや使い方によっては運動性能や快適性の面でコンパクトカーの利点は大きいですからぜひ抑えておきたいポイントです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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