マツダ・CX-3「発売前」に試乗しました!

担当エンジニアによると「スリップを予測してタイムラグ“ゼロ”で後輪にトルクをおくる伝達システムに徹底的にこだわった」のだとか。

いろんなセンサー(車速やアクセル開度はもちろんステアリング角やブレーキ圧、外気温そしてワイパーの動きなど多岐にわたる!)を駆使して路面状況を予測し、必要と判断すればスリップを検知してからではなくアクセルを踏んだ瞬間から後輪にトルクを送る構造としたそうで、雪道での発進加速の実力はかなりのもの。

わずかなタイムラグを嫌って常に後輪にわずかなトルクを掛けておいたり、合計13個のセンサーからの信号をもとに1秒間に200回も演算して路面状態、ドライバー意図&車両状態、スリップ予兆を含めて制御しているという、凝りまくりの制御なのでした。

マツダのAWDってこんなに凄かったっけ? そう、すごいんです。

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そのうえ素晴らしかったのは、単に実用的な4WDに留まらないこと。

基本的には安定性を高める方向の味付けですが、ある走り方をするとコーナリング中に後輪へ多めにトルクを送ってFRのようにオーバーステア気味のハンドリングを実現するんです。そう、腕に覚えがあれば、時にはカウンターを当てながら積極的に走りを楽しむことができちゃうというわけ。

そんなアグレッシブな制御となる走り方とは、コーナリング中に積極的にアクセルを踏み込むこと。するとクルマが「このドライバーは走りを楽しんでいるな」と判断して、FRのような楽しさをもたらす前後トルク配分の制御となるのでした(もちろんドライバーがアクセルを閉じれば瞬時に安定志向に切り替わります)。

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頼りがいがあって、走りを楽しめるAWD。CX-3は、雪の上でも走る悦びをもたらすクルマでした。

このAWDシステムは「i-ACTIV AWD」と呼び、CX-5以降には基本的に同じシステムが組み込まれています。「マツダ車の4WDは生活四駆だからたいしたことない」なんていうのは、もはや過去の常識。フルタイム式に迫るトラクション性能が安心をもたらしてくれ、そして何より、楽しく走れるのがいいですよね。

マツダ本気だわー。

(工藤貴宏)

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この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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