これまでと真逆の「音」にこだわったスバル・BRZ tS

300台限定、そして2015年10月12日までの受注期間限定で発売されているSTIのコンプリートカー「BRZ tS」。実際に乗ってみましたが、やっぱりいいですねぇ。

STi BRZ tS 037

走りに関して開発陣がこだわったのは「応答性」なのだそうで、ステアリングを動かしてからクルマがそれに反応するまでの「遅れ」を徹底的に嫌い、ドライバーの意のままに操れるように仕立てているのです。

STi BRZ tS 098

ショックアブソーバーはビルシュタイン製で、あわせてセッティングした10mmローダウンのスプリングを装着。しかし単にショックアブソーバーやスプリングを交換するだけでなく、ドライバーのステアリング操作をダイレクトにタイヤに伝えるようにブッシュやボルトまで手を入れているのが、いわゆるチューニングカーとの大きな違いでしょう。

エンジンルーム内に装着されている新開発の『フレキシブルVバー』は、「操舵に対する車両のヨーや横G応答性を30%以上向上」させているのだとか。

単に部品を取り付けるだけじゃなく、その装着作業にも細かいノウハウが注がれているから「普通の市販車に同じ部品を買って愛車に装着してもSTIコンプリートカーと同じ乗り味にはならない」のは有名な話ですよね。

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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