ハンドリングと低燃費を実現するベンツSLのアルミニウムボディ

フルモデルチェンジにより140kgもの軽量化したことでも注目されているメルセデス・ベンツSLですが、そのボディシェルの約90%はアルミニウム製となっています。

他の素材は非常に少なく、Aピラーとフロントウインドスクリーンフレームに高張力鋼板チューブなどを採用して横転事故の際に乗員に生存空間を確保しているほか、ルーフフレームにマグネシウムを使用することで軽量化につなげているそうです。

一口にアルミボディといっても部位によって厚みの異なるアルミニウムを採用。さらにアルミシート・アルミ鋳造・アルミ押出形材といった使い分けもすることで、軽量化しつつねじれ剛性を20%も強化しているそうです。

徹底した軽量化が可能にした俊敏かつスポーティな新次元のハンドリングを実現した新型メルセデス・ベンツSL。その魅力は骨格からも伝わってきます。

■The new SL(メルセデス・ベンツ日本)
http://special.mercedes-benz.co.jp/SL-Class/

(山本晋也)

【写真ギャラリーをご覧になりたい方はこちら】https://clicccar.com/?p=139224

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる