日産が新型エクストレイル、アリアなどを上海モーターショーに出展

■新型エクストレイルの中国投入は2021年下期を予定

日産自動車は、「上海モーターショー2021」の出展概要を発表しました。新型「エクストレイル」や、新型クロスオーバーEVの「日産アリア」などを展示します。

新型日産エクストレイル
中国の上海モーターショーで披露される新型エクストレイル

日産のアシュワニ グプタCOOは、「最新のe-POWERを、中国において最量販セダンであるシルフィを皮切りに、2025年までに6車種に搭載する」とコメントしています。中国において新型エクストレイルは、ダイナミックな動力性能とユーザーのライフスタイルをシームレスにサポートする数々の技術が高く評価され、SUVセグメントの最量販車種の1台です。

日産エクストレイル
新型エクストレイルのリヤビュー

また、事業構造改革「Nissan NEXT」における最重要モデルのひとつです。斬新なデザインで最新技術の採用により進化した「インテリジェント・ドライビングやコネクティビティ」が搭載された新型エクストレイルは、従来のSUVとは一線を画す日産ならではの新たな魅力を提供。中国への投入は2021年下期を予定とされています。

「e-POWER」搭載車は、日本において累計販売台数は50万台を超えています。高いエネルギー効率を実現するe-POWERは、中国政府が策定した新エネルギー車のロードマップの推進に貢献すると期待されています。

また、2030年代早期より主要市場に投入する新型車をすべて電動車両とすることを目指し、2050年までに事業活動と製品のライフサイクル全体でカーボンニュートラルを実現するという、日産のグローバルな目標の達成にも大きく貢献するパワートレーンと位置づけられています。

日産エクストレイル
新型エクストレイルのインパネ

上海モーターショーの日産ブースでは、ほかにも最新EVや電動化戦略における数々のイノベーションと取り組みを披露。日産は中国で2025年までに9つの電動化モデルを投入する予定としていて、新型クロスオーバーEVの日産アリアは、その中核をなすモデル。

日産アリアは、「ニッサン インテリジェント モビリティ」の新たな象徴として、圧倒的な存在感を放つデザイン、パワフルな動力性能、そして最先端のコネクテッド・テクノロジーを備えています。

日産エクストレイル
新型エクストレイルのセンターコンソール

また、100%電気自動車の先駆者である「日産リーフ」も展示。世界で50万台以上が販売されている同EVは、現在も日産の電動化モデルラインナップの中核を担っています。

さらに、100%EVによる公道レース選手権であるフォーミュラEの取り組みも紹介されます。日産はフォーミュラEに参戦することで、モータースポーツで培ったテクノロジーとノウハウを、市販EVの開発に活用することができると考えています。日産はフォーミュラEに2025-2026年シーズンまで、長期的に参戦することを表明しています。

上海モーターショー2021の日産ブースは、同社のルーツに敬意を表し、日本独自のデザインの美しさを具現化した新しいデザインを採用しました。ProPILOT(プロパイロット)を搭載した「アルティマ」や「キャシュカイ」などの人気モデルを際立たせながら、EVの草分けである「たま」や歴代のEVコンセプトカーなど、日産の70年にわたるEVの歴史をデジタルウォールで表現。

日産エクストレイル
新型エクストレイルのリヤビュー

来場者はインタラクティブなデジタルウォールによって、何十年もの歴史の流れを行き来しながら、魅力的なEVの隣に自らの姿を重ね合わせ、楽しむことができるブースになっています。

塚田 勝弘

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる