今日は地図の日。VTECエンジンを初搭載した2代目ホンダ・インテグラがデビュー!【今日は何の日?4月19日】

■自然淘汰を柱にした進化論を唱えたC・ダーウィン没

1800(寛政12)年4月19日、伊能忠敬が蝦夷(北海道)の測量に出発したことから、「地図の日」に制定されました。蝦夷から始めて16年かけて全国の測量を行い、精密な日本地図「大日本沿海輿地全図」を完成させました。距離は一定歩幅で歩く訓練をして歩数で求めたそうです。凄いの一言です。

また、1882年のこの日、進化論で有名なC・ダーウィンが亡くなりました。英国生まれのダーウィンは、博物学者としてビーグル号に乗って世界一周をしました。この航海で訪れた南米やガラパゴス諸島での生き物の観察から「種の起源」が生まれました。その中で彼が主張したのが、環境に適した生物が生き残り、より優れた種に進化するという「自然淘汰説」です。すべての生物は、神によって創造されたと考える人にとっては、衝撃的だったようですね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

1989年(平成1)年4月19日、ホンダから「クイント・インテグラ」がフルモデルチェンジして、2代目「インテグラ」が発売されました。

1989年発売のインテグラ
1989年発売のインテグラ
1989年発売のインテグラ
1989年発売のインテグラ

クイント・インテグラは1985年に発売され、先代「クイント」の実用性重視のファミリカーから一転、スタイリッシュなフォルムのスポーティなモデルへと変貌しました。

1985年発売のクイントインテグラ
1985年発売のクイントインテグラ

これに続いた2代目インテグラ(車名からクイントが消える)は、さらにスポーティさに磨きをかけたクーペとして登場しました。最大の特長は、世界初の可変バルブタイミング・リフト制御を採用したVTECエンジンを搭載したことです。これにより、低速から高速域まで高いトルクを実現し、NA(無過給)ながら初めてリッターあたり100PSを達成、さらに3ドアクーペに4ドアハードトップを追加して走りのホンダを印象付け、若者に絶大な人気を得て大ヒットを記録しました。

VTECエンジン
VTECエンジン

TVコマーシャルには人気俳優のマイケル・J・フォックスを起用、片言の日本語による「かっこインテグラ」のフレーズが評判になり、人気に拍車をかけました。個人的には、CMソングで使われた「The Power of Love」がお気に入りでした。さらに、上皇陛下の愛車で長年自ら運転されていたことでも有名です。もちろん皇居内だけですよ。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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