スバルの北米専用車「Outback Wilderness(アウトバック・ウィルダネス)」が初公開

■オールテレインタイヤやストローク量の大きな専用サスペンションを装着

2021年3月30日(現地時間)、スバルは北米専用車となる「Outback Wilderness(アウトバック・ウィルダネス)」をアメリカで発表しました。

SUBARU アウトバック・ウィルダネス
北米専用車のOutback Wilderness(アウトバック・ウィルダネス)

日本でもステーションワゴン派生型のクロスオーバーSUVとして、定番モデルであるSUBARUアウトバック

今回初公開された北米向けの「アウトバック・ウィルダネス」は、アウトバックの高い悪路走破性や乗降性のしやすさ、高い積載性などの魅力はそのままに、アウトドアシーンで頼れる走破性と機能性をさらに強化。タフなキャラクターに磨きをかけ、スバルSUVの新たな価値を提案するクルマとして北米マーケットに導入されるものです。

SUBARU アウトバック・ウィルダネス
Outback Wilderness(アウトバック・ウィルダネス)のリヤビュー

搭載されるパワーユニットは2.4Lの水平対向4気筒直噴ターボエンジンで、組み合わされるCVTの「リニアトロニック」は、標準モデルに対して極低速時のトラクション性能が強化されています。

また、高剛性ボディにバンプストローク量の大きい専用サスペンションを組み合わせることにより、日常使用での快適性を維持しながら未舗装路での衝撃吸収や路面追従性も向上させたそうです。足元にオールテレーンタイヤを装着することで、登坂路等での走破性を強化したとしています。

最低地上高は、標準モデルの8.7インチから9.5インチまで高め、路面との接触に対する安心感の向上も図られています。

アウトバック・ウィルダネス
アウトバック・ウィルダネスのインテリアにも遊び心が付加されている

悪路走行を支援するお馴染みの「X-MODE」も「DEEP SNOW」「MUD」モードの対応速度域を広げ、タフな走りがさらに向上したそう。

走りの機動力が高められただけでなく、機能性の高さは、エクステリア、インテリアデザインでも表現されています。前後バンパーをはじめ、各所に配された専用アイテムは、アクティブな雰囲気を醸し出すだけでなく、ボディを保護する役割も兼ね備えています。ほかにも、積載力を向上させたルーフレールや、左右両方に装着した牽引フックなど、アクティブシーンでの実用性を高める専用装備も採用。

アウトバック・ウィルダネス
アナダイズドイエローのアクセントカラーが配されたルーフレール

これらのパーツには、「アナダイズドイエロー」のアクセントカラーが用意されています。インテリアも同色がアクセントとして使われていて、ブラックとグレーのダークトーンで全体がコーディネイトされています。加えて、防水性を備えたシート表皮、後席シートバックなども用意され、アウトドアでも気兼ねなく使える機能性を表現。

高い悪路走破性や使い勝手の高さなどから北米市場でも一部地域で絶大な支持を集めているスバル。2018年以降、新型3列SUVの「アセント」やプラグインハイブリッド車の「クロストレック ハイブリッド」を新たに投入し、今回の「アウトバック ウィルダネス」を追加することで、SUVラインナップの拡充を図っています。

今後も、主力であるSUVモデルをスバルらしく進化させてラインアップ強化を続けると表明しています。

アウトバック・ウィルダネス
オールテレインタイヤと専用サスペンションを装着する

アウトバック・ウィルダネスは、残念ながら北米専用車とのこと。ニッチなマーケットかもしれませんが、日本でも空前のSUVブーム、アウトドアブームが続いているだけに、導入を期待する声も高まりそうです。

塚田 勝弘

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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