2代目の新型ルノー キャプチャーのエクステリア、インテリアはどう進化した?

■インパネのクオリティアップも見どころ

初代ルノー キャプチャーは、モデル末期にもかかわらず、2020年の欧州SUVマーケットで1位になった人気モデル。初代登場時の2013年は、現在ほどBセグメント級のSUVは出揃っていませんでした。

ルノー キャプチャー
「C」シェイプのデイタイムランプを採用する

今では、プジョーSUV 2008、フォルクスワーゲンT-Cross、アウディQ2、ジープ・レネゲード、フィアット500Xなどのライバルがひしめいています。新型キャプチャーと価格的に近いのはT-Cross、プジョーSUV 2008、レネゲード、500Xあたりでしょう。このクラスは、比較的コンパクトとはいえ、SUV化で期待されるデザインの見栄えもとても大切になっています。

ルノー キャプチャー
新型キャプチャーのリヤビュー。Cシェイプのライトシグネチャーを採用

新型キャプチャーのボディサイズは、全長4230×全幅1795×全高1590mm、ホイールベースは2640mm。エクステリアは、シャープなキャラクターラインを使わずに、躍動感とエレガントな曲線により官能性を持たせたそう。また、キャプチャーの特徴である2トーンルーフは、初代から受け継がれていて、「C」シェイプのデイタイムランプ、同じく「C」シェイプのライトシグネチャーを配し、ルノーのエンブレムが鎮座するフロントグリルなどと共にルノーらしさが細部にまで表現されています。

ルノー キャプチャー
躍動感を抱かせる新型キャプチャーのサイドビュー

全体的なフォルムは、都会的に洗練されたのと同時に、前屈みの躍動感を抱かせるスタンスになっています。サイドでは、ベルトラインがリヤドア最後端部から上に跳ね上がり、テールランプに向かって急降下する印象的なラインを構築。SUVらしさを強調するのが、前後に配されたスキッドプレート、ボディ下側をグルリと覆うモールディングで、ルーフにはアルミ製のルーフレールが備わります。

ルノー キャプチャー
オレンジ(ブラック×オレンジ)内装の「インテンス」

インテリアは、ドライバー中心のコクピット風になっていて、インパネにソフトパッドを多用することで、Bセグメント級SUVの中でも質感の高い仕立てになっています。先代は、内装の質感がイマイチという声もあったそうで、新型は確かにクオリティの面では十分納得できそう。

先進的な7インチのデジタルメーターは、表示の切り替えが可能。中央の丸型メーター(速度計や回転計に切り替えできる)の隣に配置されるシフトインジケーターは、表示が小さめなのが惜しいところ。シフト・バイ・ワイヤ化されているシフトレバーの操作感が希薄なだけに、もう少し視認しやすいと操作しやすい印象を受けます。

ルノー キャプチャー
ブラック内装のみとなる「インテンス テックパック」

「インテンス」と「インテンス テックパック」の2グレードを設定する新型キャプチャー。前者には、ボディカラーによってブラックもしくはオレンジのインテリアカラーが組み合わされ、後者はブラックのインテリアカラーのみとなります。

新型キャプチャーは、後席とラゲッジスペースが拡大し、それらをまとう躍動感あるアスリートのような外観が特徴になっています。高い質感を抱かせるインテリアもユーザーの満足度を高めてくれそうです。

(文:塚田 勝弘/写真:井上 誠)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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