敢えて4気筒を!くるす蘭×スープラ【注目モデルでドライブデート!? Vol.67】

■6気筒と4気筒、2種類のエンジン

くるす蘭×スープラ
トヨタ・スープラ

「パパがね、昔スープラに乗っていたことがあるんだって。ずっと前みたいだけど」

助手席の彼女がそんな話をはじめた。ボクの愛車はトヨタ「スープラ」。スポーツカー好きのボクは、発売と同時にオーダーした。そんなボクの愛車の先輩に、彼女の父親がかつて乗っていたとは、なんという偶然だろう。

A70だろうか、それともA80だろうか。いずれにしろ、スープラを選ぶなんて彼女の父親はクルマ好きのようだ。

くるす蘭×スープラ
ドヤ。レースクイーン(本物)。

ところで、「A90」と呼ばれる現行型スープラは、以前のスープラと大きく違うことがある。トヨタ単独で開発したわけではないことや、トヨタの工場で作っているわけではないこと、それから海外生産の輸入車だというのもそうだけど、ボクは最大の違いはエンジンだと思っている。

くるす蘭×スープラ
ボンドガールみたい?

以前のスープラは直列6気筒エンジン専用車だったことだ。そもそも、スープラのルーツは4気筒エンジンを積む気軽なスポーツクーペの「セリカ」の高性能バージョン。日本ではしばらく「セリカXX」という名前だったほどである。

●ウチ、寄ってく!?

くるす蘭×スープラ
「あ、写メしてる」

いっぽう最新のスープラは、6気筒エンジンもあるものの4気筒エンジンも用意されている。

この4気筒モデル、もちろん動力性能は6気筒モデルにかなわない。最高出力は6気筒モデルの387ps(当初の仕様や欧州向けモデルは340ps)に対し、4気筒モデルは排気量が小さく197psと258psだ。

だけど、エンジンの重量の違いから鼻先が軽く、ハンドリングは4気筒モデルのほうが優れている。峠道をより軽快に走れることが4気筒モデルの魅力なのだ。だからボクは4気筒モデルを選んだ。

くるす蘭×スープラ
敢えての4気筒

「そうそう、新しいスープラにも興味があるみたいだよ、ウチのパパが。だからアナタがあたらしいスープラに乗っていると話したら、『今度見せてほしい』だって。どうする? せっかくだから、今日はこれから私の実家へ寄っていく?」

くるす蘭×スープラ
「実家に寄ってく?」

彼女の口から、思いがけないオファーが。もちろん、彼女の実家にはまだ行ったことがない。

……今から? まあ、それも悪くないかも。ちょっと緊張するけど。

(文:工藤 貴宏/今回の“彼女”:くるす蘭/ヘア&メイク:長谷川 さほ/写真:ダン・アオキ)

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この記事の著者

ダン・アオキ 近影

ダン・アオキ

15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。
諸行無常の響きあり。主に「女性と車」をテーマにした写真を手がけ、『clicccar』では「注目モデルでドライブデート」の撮影をさせていただいております。感謝。
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