節分! 斬新な立方体フォルムが人気となったキューブ登場!【今日は何の日?2月2日】

■戦後初の国際航空便が就航。コンパクトカーのハイトワゴン先駆けとなった日産キューブ

今日は節分の日です。あれ、節分は2月3日では?と思う人が多いのではないでしょうか。確かに普通は2月3日が節分ですが、実は節分は固定ではなく立春の前日と決まっています。今年の立春は2月3日なので、何と124年振りに節分が2月2日となったのです。今年の節分は、非常にレアな節分と言えます。

また、1954(昭和29)年のこの日、戦後初の国際航空便が就航しました。日本航空の東京・ホノルル・サンフランシスコ便で、戦後それまでは国際便の運航はGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)に禁止されていたそうです。これを記念して2月2日は、「国際航空業務再開の日」に制定されています。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

1998年2月2日、コンパクトハイトワゴンの日産「キューブ」が発売されました。

1998年発売の初代キューブ
1998年発売の初代キューブ
20022代目キューブ
2002年発売の2代目キューブ

キューブは、日産の代表的なコンパクトカー「マーチ」のプラットフォームとパワートレインをベースに、キューブ(立方体)の名の通り斬新な立方体のフォルムが特長のハイトワゴンです。2ボックスの5ドアハッチバックで広い車室内空間と収納スペースを実現、シートを倒すとフラットシートにできるなど実用性が高いコンパクトカーでした。

2008年発売の3代目キューブ
2008年発売の3代目キューブ

手頃な値段も相まって大人気となり、初期には月当たり1万台以上を販売し、登録台数1位を記録したこともありました。2002年発売の2代目も初代のコンセプトを継承し、3列シートで話題となった「キューブキュービック」が追加されるなど人気は加速しました。そして、2008年発売の3代目のモデルチェンジでは、やや丸みを帯びたフォルムとなり上質感を高めたキューブへと変貌しました。

2005年発売の初代ノート
2005年発売の初代ノート

そのような中、日産では2005年に新たなコンパクトカーとして「ノート」が発売され、2016年には「ノート e-Power」がデビューして、ノートが日産のコンパクトカーの看板モデルとなりました。一方キューブは、商品強化されることなく販売は低迷、そして販売開始から20年経った2019年をもって生産が終了しました。

このクラスのハイトワゴンの存続は難しいですね、進化し続けている軽のスーパーハイトワゴンの独壇場ですから。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

(Mr.ソラン)

この記事の著者

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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