鈴鹿サーキットで2分4秒309を叩き出した、ウイングタケオの1000PS・R35GT-R【東京オートサロン2021】

■R35GTR翼SPL【WING TAKEO】

三重県の「WING TAKEO(ウイングタケオ)」は、「クルマなら何でもやる」という竹尾美彦代表が率いるチューニング・プロショップです。GT-Rのチューニングはもちろん、マツダのロータリーも得意としていて、ロータリーでサーキットを走っている人をサポートしているそう。

ウイングタケオ R35GTR翼SPL
ウイングタケオのデモカー「R35GTR翼SPL」は1000PSに到達
ウイングタケオ R35GTR翼SPL
「R35GTR翼SPL」はトップシークレットのエアロパーツを装着

今回出展したデモカーは、TOPSECRETのエアロをまとった「R35GTR翼SPL」。ベースの3.8Lからトラスト製のピストン、コンロッド、インジェクション、フューエルデリバリーキット、サージタンク、リフトカムにより4.1Lまで排気量を拡大し、最高出力は1000PSに達しています。

さらに、NEKO(ネココーポレーション)の強化トランスミッションを搭載し、HKSのGR6用クラッチパックを装着するサーキット仕様のGT-Rです。

ウイングタケオ R35GTR翼SPL
GReddy TD06SH-20RXツイン、TRUSTの鍛造ピストン、コンロッド、クランク、強化バルブスプリング、東名カム(IN/EX272度)を積む

エンジンは、トラスト製を中心としたチューニングになっていて、タービンも「TD06SH-20G」を超えるハイパフォーマンスを実現する新設計の「20 RX」が搭載されています。足まわりは「WING TAKEO」のオリジナルで、ブレーキはエンドレス、ホイールはレイズ。

タイヤもポイントになっていて、今回、初めて履いたというアメリカのレース専門メーカーである「Hoosier Racing Tire(フージャー・レーシング・タイヤ)」製を採用。

ウイングタケオ R35GTR翼SPL
アメリカのレーシングタイヤ「Hoosier Racing Tire」を履く

グリップに優れるこのタイヤを履かなければタイムが出ない(伸ばせない)状況になっているそう。鈴鹿サーキットでのタイムアタックで2019年のコースレコードを塗り替える、2分4秒309というトップクラス(結果的には2位)のタイムを叩き出しています。

目を惹くリヤウイングは、同社オリジナルのドライカーボン製で、マフラーはCLUB RH9の100φ(バルブ付)が装着されています。

ウイングタケオ R35GTR翼SPL
リヤウイングは、ドライカーボン製のオリジナル

(文:塚田 勝弘/写真:金子 信敏・土屋 勇人)

【車両データ】

出展者:WING TAKEO

出展車両名:R35GTR翼SPL/型式:R35/チューニング:GReddy TD06SH-20RXツイン、TRUST:鍛造ピストン、コンロッド、クランク・強化バルブスプリング、東名カム(IN/EX272度)/マフラー:RH9フルチタンマフラーΦ100-V/エアロキット:TOP SECRET フルエアロ/ドレスアップ内容&使用パーツ:WING-TAKEOオリジナルGT-WING(ドライカーボン製)/シート:RECARO/RS-G SK2・SR-7/メーター:TRUST/60Φブースト計、HKSサーキットアタックカウンター・EVC6/サスキット:クラックスWINGバージョン車高調キット(F:20kg R:18kg)/スプリング:アイバッハ/ブレーキ:ENDLESS・レーシングMONO6(F)、RH9 BigローターKIT(R)/ホイール:RAYS VOLK RACING G025/ホイールサイズ:20×12J+25(F)、20×12J+25(R)/タイヤ:Hoosier スポーツカーDOTラジアル/タイヤサイズ:305/30ZR20(F)、335/25ZR20(リヤ)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる